冷蔵庫を買うときは統一省エネラベルをチェックしよう
統一省エネラベル(図はサンプルです)
省エネラベリング制度では「省エネ基準達成率」と「年間消費電力量」の表示が定められています。さらに、2006年10月からは、小売店は省エネ性能を情報提供する事が義務付けられたため、「統一省エネラベル」の貼付を開始しています。このラベルで忘れずチェックしておきたいのは、以下の4つです。
■省エネ基準達成率
その製品が、省エネ法に基づいて決めた「省エネ基準(目標値)」をどれくらいクリアしているかを%で示します。この数値が高いほど、省エネ性能が高いといえます。 この目標値は、冷却方式・定格内容積・冷蔵室のドアの数ごとに設定されています。
例えば、同じ年間消費電力量の冷蔵庫があった場合、冷蔵室が1枚扉と2枚扉では、2枚扉の方が達成率が高くなります。これは、2枚扉の方が消費電力の目標値が低く設定されているためです。このように、同じ条件でないとその数値に差がでるものですので、注意してください。
■★多段階評価
省エネ基準達成率を5段階に分けて★の数で表示したもの。達成率は以下のようになっています。省エネ達成率同様、条件が同じもの同士での比較の目安としてください。2016年は「目標年度2021年度」に更新されたため、★別の達成率も変更になりました。
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★★★★★ 100%以上
★★★★ 86%以上100%未満
★★★ 72%以上86%未満
★★ 57%以上72%未満
★ 57%未満
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■年間消費電力量(kWh/年)
JIS(日本工業規格)の測定方法で使用したときの1年間に消費する電力量。この値が小さいほど省エネ性に優れています。一般に、容量が大きいと消費電力量も大きくなりますが、最近は逆転している場合もありますので、よく確認してください。(※2016年には10年ぶりにJIS規格が見直され「新JIS規格」となりました。そのため、2015年と比べて消費電力量の数値が増えている場合がありますが、性能が落ちたわけではありませんのでご安心を)
■年間の目安電気料金
年間消費電力量をよりわかりやすく表示するため、年間の電気料金に換算して表示しています。販売価格が安くても年間の電気代が高いと、結果的に高くなることもありますので、この数値も考慮して総合的に判断しましょう!
■環境配慮について・ノンフロンとは?
冷蔵庫は冷媒として「フロン」を使用しています。この「フロン」がオゾン層の破壊をするということで、問題になっているのは皆さんもご存知かと思います。従来、冷蔵庫の冷媒や断熱材の発泡剤に使用されていた、CFCという「特定フロン」は、オゾン層の破壊を引き起こすと言われ、1995年末で全廃されました。
その後、HCFやHFCなどの「代替フロン」に切り替えられてきましたが、これらは「特定フロン」よりオゾン層破壊は少ないものの、破壊ゼロではないため、2020年までには全廃される予定となっています。そこで各メーカーでは、今まで使用していた「代替フロン」を「ノンフロン」へ切り替えています。国内のメーカーでは、2002年からノンフロン冷蔵庫を発売し、最近ではほぼ全機種が「ノンフロン」となりました。
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