就職や転職を考えるとき、お給料やボーナスには地域差があることを忘れずに |
「所得格差」といわれていますが、地域でもその傾向はありますよ。 今回は、都道府県別の平均給与についてご紹介しましょう。
給与所得額最高は東京、最安は青森
<都道府県別給与額・賞与額> (単位:千円) 都道府県別きまって支給する現金給与額、年間賞与その他特別給与額。給与額の上位5府県と下位5府県(出典:厚生労働省 平成21年賃金構造基本統計調査) |
(この調査対象は、正社員はもちろん、1か月に18日以上勤務しているパートなど)
毎月の給与の全国平均は、31万8千円。一番高かったのが東京都の約40万円。2位以下は神奈川県、大阪府、愛知県、千葉県と続きます。いずれも、東京、名古屋、大阪近隣の都市となっています。
一方、毎月の給与が一番低かったのが青森県で約24万円。東京都の6割となっています。続いて、沖縄県、秋田県、宮崎県、鳥取県となります。こちらは、九州・沖縄地方と東北、山陰地方になっています。
ボーナス支給も同じ傾向
ボーナス支給額もみておきましょう。全国平均は88万8千円。やはり、毎月の給与が一番高い東京都が、ボーナス支給も一番高くなっています。年間の支給額は約122万円。給与も賞与も全国一番といったところですね。2位以下は、愛知県、神奈川県、大阪府、三重県と続きます。三重県は上の表には入っていませんが、給与の額は31万円で10番目に高い県となっています。愛知県と三重県は、毎月の給与よりボーナスのほうが上位となっています。この中京エリアは、ボーナスが優遇されているようですね。自動車メーカーや電機メーカーがあるからかもしれません。
ボーナスの最も低かったのは沖縄県です。年間支給額は約40万円で、東京都のほぼ3分の1。次にボーナスが低い青森県も46万円となっており、沖縄県と青森県が40万円台でかなり低水準な金額になっていることがわかります。3番目以降は、山形県、鳥取県、秋田県と続いており、いずれも50万円台といったところです。
年収では1.8倍の格差が!
このように見てみると、都心と地方の給与格差は想像以上に大きいことがわかります。1年間に受け取れる給与として換算して比べてみましょう。一番高い東京都は1年間で約595万円、対して沖縄県では約327万円。なんと、東京都の1年間の給与は、沖縄県の1.8倍ということです。また、2番目に高いのは、神奈川県で約519万円。東京都と76万円も差があることがわかります。東京の給与の高さが際立っているのがよくわかりますね。3番目以降は、愛知県、大阪と続き、それぞれ500万円台になっています。同じ都心でも、東京に集中しているのがよくわかります。
このように、地域による給与額の差があることがよくわかりました。他にも、これらのデータからわかることがありますよ。次のページで更に詳しくみてみましょう。