リタイア後の生活を考える時、退職金がいくらになるかが大きなポイント。事前に調査をしておくことが大切 |
先日、厚生労働省から「平成19年賃金事情等総合調査」の調査結果が発表されました。この調査は、資本金 5億円以上、労働者 1,000人以上の企業を対象に行われています。今回は、この調査結果より、昨今の退職金事情をご紹介します。
退職金:一時金と年金の併用が主流
<退職金制度採用状況>
|
退職金制度の採用状況。退職金制度にも、退職一時金と退職年金の2つの制度がある
(出典:厚生労働省「平成19年賃金事情等総合調査」) |
上の表は、退職金制度が採用されている企業の状況です。退職金の受け取り方法として、一時金と年金がありますが、この両方の汎用が一番多く8割以上が採用されています。
退職金を一時金と年金の両方で受給できると、使いわけが出来ます。例えば、家のリフォームや旅行、運用資金の原資などには一時金を、セカンドライフの生活資金として年金を……と用途にあわせて使えるので安心ですね。
受給資格 一時金は3年以上
退職金の受給資格を見ておきましょう。自己都合で退職した場合、退職一時金受給資格は大半の企業で「3年以上」となっています。ただ、会社都合や定年の場合は「1年未満」でも支給されているようです。退職年金(確定給付企業年金)の給付は、定年退職者で20年以上の加入、定年前退職者では15年の回答が主流。受給開始時期については、「60歳~65歳の間で労働者(受給者)の希望する時期」が多いようです。
確定給付企業年金を受給するには、長期間の加入が必要ですね。最近注目されている確定拠出年金(401K)は、給付条件が異なりますのでご注意を。
では、退職金はいくらくらい支給されているのでしょうか?
次のページで詳しくご紹介します。