政管健保の保険料率 健保組合に比べ平均0.9%高
大企業と中小企業、健康保険を考えると健康保険組合に入れる大企業のほうが有利? |
保険料率とは、健康保険の保険料を決める割合。標準報酬月額に保険料率を掛けて保険料が決まります。なので、保険料率が低いほうが健康保険の保険料が低いということですね。
政府管掌健康保険の保険料率は、一律で8.2%と決められています。それに対して、健康保険組合は独自に保険料率を決めています。健康保険組合連合会の調べでは、健康保険組合の保険料率の平均は7.3%とのこと。同じ報酬でも、健康保険組合のほうが保険料負担が低いということですね。
ただし、全ての健康保険組合が政府管掌健康保険の保険料率より低いというわけではありません。政府管掌健康保険の保険料率8.2%を超えている組合は、全体の16.7%をしめています。この保険料率はしっかりと確認しておいたほうがいいでしょう。
健保組合は、給付金が手厚い
多くの健康保険組合は、法律で定められた法定給付の他に、独自の付加給付を行っています。例えば、出産育児一時金は一律に35万円が支給されますが、それにプラスして付加給付がされる組合もあります。また、充実した健康診断を受けられたり、病気を予防するためのサービスなどを独自に行っている組合もあります。これらのサービスはあまり目立たないものですが、健康に生活するためにはとても重要なところですよね。このような独自のサービスが受けられる健康保険組合は、とても魅力的です。
政管健保は「協会けんぽ」に移管
社会保険庁が運営していた政府管掌健康保険ですが、健康保険法改正により2008年10月から公法人の全国健康保険協会に移管され「協会けんぽ」となります。この「協会けんぽ」は、都道府県単位で運営されることになります。移管後も、保険料率は当面今までと同じ8.2%となりますが、1年後からは都道府県によっては保険料率も変わってくる可能性もありますのでご注意を。
就活中に健康保険の種類、保険料率をチェック
このように、同じ健康保険でも色々と違うところがありますね。一般的には健康保険組合に加入できるほうが有利です。この健康保険は会社によって一律に決められるもので、個人がどんなに努力しても変わることは出来ません。ですので、就職や転職を考えている段階で、健康保険の種類などをチェックしておくほうがいいですね。健康保険の種類(健康保険組合なのか政府管掌健康保険なのか)、健康保険組合であれば保険料率はいくらなのか?、独自のサービス、付加給付はあるのか? あたりをチェックしておけば安心です。健康保険は生活の基盤になるのもです。就職してから後悔しないようにしましょう。