家計管理の第一歩は、大きなお金の流れを知るところから
家計管理をしなくちゃ! と、家計簿をつけ始めても、長続きしなかった経験はありませんか? 家計管理の第一歩は、大きなお金の流れを知るところから始めましょう。家計簿をつけている人も定期的に残高をチェックすることで、目標を達成できているかどうかが実感できます。時間があるとき、ぜひやっておきましょう。自分のお金について知る
■準備するものこの「家計チェック」は、まず1年間にいくら稼いでいくら使ったかを知るところから始めます。
- 通帳
- 電卓
- えんぴつ
■1年間の収支を調べる
シングルは自分の通帳、ご夫婦の場合は2人の通帳でやってみましょう。
1.通帳の入金額をチェック
1年間の稼ぎですから、1月から12月がベストですが、年の途中でする場合は4月から3月、お引っ越しをした月から1年などにして、1年間に入ってきたお金を全て足します。
<ワンポイントアドバイス>
電卓に間違った数字を入力したら、最初からやり直さなくても大丈夫。「C・CE」マークを押すと最後に入力した数字が消え、「→」マークのある電卓なら「→」で最後に押した桁が消えます。
さあ、どうでしたか? 次はいくら使ったかです。
2.通帳の出金額をチェック
同様に1年間に引き出したお金を全て足します。積み立てや他の金融商品を買ったお金もとりあえず一緒に足しておきます。
「収入ー支出=貯金」
ここまでの所要時間は、およそ10分位。貯金通帳を上から下に足すだけですから、小学生のお子さんがいれば手伝ってもらってもよいでしょう。この数字からいろんな物が見えてくるはずです。
「収入ー支出がマイナスになった人」
支出の中に積立金や、他の金融商品にシフトしたのであれば支出から引いて貯金に入れます。それでもマイナスになった人は要注意です。今ある貯金を崩して生活しているか、足りない分をキャッシングやローンで穴埋めしていませんか? 通帳をもう一度よく見て、どこにお金を使っているかを確認します。
- 公共料金(電気、ガス、水道)の請求額が多すぎる月はない?
- クレジットカードの支払いは多すぎない?
- スマホ代、ゲーム課金など、通信費の料金は多すぎない?
- 一回に引き出す金額は多すぎない?(手元にあると使う人は注意)
- 引き出す時に、ATM時間外手数料を取られてることが多くない?
- 急な出費や、衝動買いなどが必要以上に多くない?
節約をしていてもマイナスになっているのなら、今度は収入を増やす方法を考え始めることも大切ですね。
「収入ー支出がプラスになった人」
支出の中に積立金や、他の金融商品にシフトしたのであれば、支出から引いてプラスに加えます。この金額が1年間に貯まったお金です。
- 少ないと感じた人は、毎月いくら貯めればあなたの理想に近づきますか?
- 意外と多い! と思った人は、このままのペースで貯めますか? さらに増やしますか?
- 数年後に具体的な目標がある場合、このままのペースで実現できますか?
収支の把握では「あちゃ~」と思ったり、「よしよし」と思ったりすることが大切です。このままでOKなら安心できますし、マイナスをプラスにするには(マイナスを12で割ることで)月にいくら収入を増やすか、使うお金をどれくらい減らせばいいか計画を立てられます。これでも立派な家計管理ですよ。
全財産を調べる
■プラスの財産・マイナスの財産「通帳が一冊それが全財産」という人は分かりやすいのですが、多くの場合複数の金融機関に預金があったり、住宅ローンなどのマイナスの財産があったりします。これらも定期的にチェックしておくと、いくら余裕があるのかがわかり、投資をする時の目安や、今後の目標が立てやすくなります。
【プラスの財産】
- 貯金残高の合計
- 株、債券等金融商品の現在の価格
- 貯蓄性のある保険
- 持ち家の現在の価格 etc.
【マイナスの財産】
- クレジットカードの分割、リボ払いの残高
- キャッシング、ローンの残高 etc.
■プラスの財産を増やす
自分のお金を定期的にチェックすれば「保険が満期になるから、住宅ローンの繰り上げ返済に使おう」とか「今年は100万円貯められそうだから、10万円くらい外貨預金にチャレンジしよう」など自分なりのマネープランが作れます。
年に一度たった10分、電卓をたたいて通帳を見るだけで立派な家計管理ができるのです。もっとやってみたい! と思った人は、シーズンに1回か月に1回でもいいですね。どこかにムダがないか調べたいと思ったら家計簿の登場です。最初は無理なく、できることから始めましょう。時間がなくても、お金のことが苦手でも家計管理はできます!
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