貯めた!1,000万円
これは珍しい事ではありません。友達も貯めています。 |
●結婚そしてマイホームを目標に!
和代さんは、一部上場企業の名古屋支社にお勤めの32歳。昨年めでたく同期入社の男性と社内結婚でゴールインしました。
和代さん「会社に入ってから、将来の事を考えてお金を貯めようと思いました。でも、恥ずかしい夢のような物が漠然とあっただけなんです。結婚式は名古屋式ではなくてハワイで挙げたいとか、かわいい雑貨に囲まれたお家が欲しいとか」
ーーかわいい夢の実現に向け、どうしたんですか?
「とにかく、貯めようと。結婚したら出費、出費で貯められそうにないから、貯めるなら独身のうちかなと思ったんです。それで、毎月の財形とボーナスはできるだけ手をつけずに10年で1,000万円貯めました」
ーー若いのにしっかりしたマネープランですね。
「実家だから出来たと思います。家賃も食費も要らないし、給料全部おこづかいですから」
ーー欲しい物は我慢しなかった?
「彼と付き合い始めて結婚を意識してからは我慢しましたけど、それまでは特に高尚な趣味もないし、友達とたまにご飯を食べに行くくらいですから」
●お金情報に敏感になる事
驚く事に、OLで1,000万円貯めた和代さんが特別ではなく、周りの友達もしっかり貯めているのだとか!
ーー具体的にはどうやって貯めたんですか
「財形で最初は3万円ずつ毎月貯めて、普通預金に残高があればそのつど銀行の積立口座に入れました。郵便局の定期がいいと聞けば、郵便局に行って、外貨預金の金利が高いと聞けば、シティバンクに行ってみたり、ボーナスも証券会社に行って元本割れしなさそうな商品に預けたり。ATMの手数料や振込手数料を節約するために新生銀行に口座を開いたり」
ーー積極的に情報を集めたんですね
「自分でマネー誌を読んだ事もありますが、友達からの口コミ情報が多いです。友達はそのお母さんからの情報だったり。でも、いつもお金の話ばかりしている訳じゃないですよ。周りの友達も貯めるモードの人が多いから私だけじゃなくてみんなもっと貯めてますよ。お昼はお弁当を家から持ってきたり、洋服はバーゲン以外は買わないし、飲みに行く時は割引券のある店とか」
ーー普段の節約と、マメな情報収集が勝因?
「私、どこでも何でも聞きに行くんです。証券会社も最初は敷居が高かったけど、『ボーナスを減らさずに3年くらいで少し殖やしたいです』とか聞くと丁寧に教えてくれましたし、新生銀行も口座を開きに行ったら、『全部定期預金に入れるより他の物もありますよ、別々の動きをするいろいろな物に投資すればリスクは少ないです』と教えてもらってやってみたら、今のところ黒字で損はしていません」
ーー銀行も投資信託や変額年金等の商品がありますからね
「定期預金以外の事を始めたのは、最近でまだ恐くて株はやっていません。結婚式でお金を使ったから、次はお家を買うために旦那と一緒に頑張ってお金を貯めます」
32歳とは思えない、しっかりとしたプラン。家計調査の1世帯1,721万円の貯蓄額を実現出来るのも納得できます。では、名古屋人だけが特別?他はどうなのか、ある人材派遣会社にお勤めで名古屋と東京のスタッフ派遣の経験がある渡辺さんにスタッフのお金に対する意識の違いを聞いてみました。
東京VS名古屋派遣社員!
人材派遣会社勤務の渡辺さんに、東京と名古屋の一般事務職の平均的な勤務条件を出してもらいました。
勤務時間 | 時給 | 1ヵ月給料 | 通勤費用 | |
東京 | 7時間 | 1,500円 | 21万円 | 1万5千円 |
名古屋 | 8時間 | 1,300円 | 20万8千円 | 5000円 |
●東京の子は大変
「東京と名古屋では働き方に違いがあるんですね。名古屋は自宅率9割、東京は3割ですから、東京は暮らしていくために働くけど、名古屋は自分の為に働ける。東京の子は大変ですよ、うちの会社は定期代が出ますが、平均して月に1万5千円かかりますから、これが出ない会社はまるっと自腹です。名古屋は会社と自宅が近いし、車通勤OKの所も多いのでそれ程負担にはなりません。お昼代も名古屋は会社が仕出し弁当をとって380円くらいだったり社食があったり、お母さんがお弁当を作ってくれたりしますが、東京はランチ800円から1,000円くらいでしょ。みんなコンビニとかファストフードで済ませてますね」
1ヵ月分の給料にそれ程差はなくても、定期代やお昼代を引いたらやはり東京は大変そうです。そこから一人暮らしの場合は家賃、光熱費、食費等の生活費も必要です。やはり東京ではお金が貯まらないのか?何か方法は無いのか渡辺さんに聞いてみました。
●目的意識を持てば大丈夫
「実は名古屋の子の方が、よく働くんです。残業は8時間を越えると25%増しになりますから『お金が欲しい時は働かなきゃ』って思うんですよ。割とどんな子でも、ブランド物が欲しいとか、絵のレッスン代が欲しいとか、海外に1週間行きたいですとか、具体的な目標があるんですね。だから残業もやります。東京の子は、家が遠い子が多いですし、ラッシュがハンパじゃないから朝はゆっくりしたい、7時間以上は働きたくないけど『時給は50円上げてください』という子が多いです。会社の規定で8時間働けるなら、朝1時間早く起きるとか、忙しい時期は残業をすればお金は貯まるんですがね・・・」
オールアバウトの人気サイト女性のキャリアガイドの泉まつおさんは「東京の人は自分のキャリアアップには積極的で、名古屋の人より意識が高いです。転職イベントにお友達と仲良く来るのは名古屋人、一人で来るのは東京人。『外資が資本の会社になったから英会話を』と言うように、仕事直結のおけいこ事が多いのが東京。アロマとか、フラといった趣味のおけいこが多いのが名古屋です。これといったキャリアアップの目標が決まればきっと行動に出ますよ」とコメント。
派遣社員ではなくとも、お金を貯めるのに近い未来の具体的な目標はとても大切です。具体的な未来の夢を頭の中でイメージして、お金を名古屋人のようにサクサク貯めたいものですね。