ぺイオフよりも、お金が殖えないリスクの方が心配です。 |
「ペイオフが心配です」
1000万円貯まるまでは、気にならなかった「ペイオフ」という言葉。1000万円を超えると何かが戻ってこない?というキーワードだけ覚えている人も多いようです。2005年の4月にペイオフが全面解禁され、銀行が破綻した場合、ペイオフが発動されれば1000万円までの預金と利息は保護されますが、それを超える部分に関しては全額保護されません。
しかし今のところ、ペイオフが発動された金融機関はありません。
銀行も公的資金を返済し、金融情勢もよくなりました。預金の金利はわずかに上昇したものの、まだまだ低金利。1000万円の預金者はペイオフの心配よりも、このお金をどう殖やすかを考えた方がいいですね。
1000万円のマネープラン
お金の預け先を考える時は、まず「いつ、いくら使う」かを考えます。毎日の生活費と近々使うお金は、「普通預金」か「定期預金」に。それ以外は、預金以外の方法で運用する事も検討します。
例えば、こんな予定の家族は?
■今年・車購入・200万円
■1年後・繰上げ返済・200万円
■8年後・車購入・200万円
■10年後・高校入学・100万円
■13年後・大学入学・200万円
「普通預金」
おおむね生活費の3ヶ月分と車購入資金の200万円を。
「定期預金」
車購入が1ヶ月以上先なら、定期預金でもいいですね。来年の繰上げ返済資金も、使う時に減っていては困るので、定期預金に入れておきます。
「銀行の金利」
2007年2月、日銀の追加利上げで預金の金利もわずかに上昇しました。メガバンクの普通預金の金利は、0.2%。定期預金1ヶ月は0.2%、6ヶ月は0.27%、1年は0.35%です。
生活費3ヶ月分を100万円とすると、普通預金と定期預金を合わせて500万円。残りの500万円はしばらく使わないお金です。この500万円と、毎月貯蓄に回せるお金について考えてみましょう。
預金?それとも・・・
もちろん、そのまま銀行に預ける事も出来ます。500万円を普通預金に預けると今の金利で受け取れる利子は1年で8000円なので、10年後は508万円になります。もし、5%で運用したとしたら、10年後は740万円になっています。教育費などは、デフレ時代にも値上がりし続けました、預金は減らないから安心と思われがちですが、減らない代わりにあまり殖えないリスクがあることを知っておきましょう。
もし、少しでもお金を殖やしたいと思っていたら、今あるお金と、これから入ってくるお金、どちらも全てをリスクのある商品にするのではなく、一部を元本保証の商品、残りを株、外貨、債券などいろいろな商品に分散することが大切です。