今までノーチェックだった固定費、あなたならどこから見直しますか? |
毎日の節約、やりくりが家計のサプリメントだとしたら、固定費の見直しはメスを入れる手術のようなもの。大きな効果もありますが、失敗すると逆効果に。上手な改善のツボをご紹介します。
準備編:あなたの固定費をチェック!
家計簿をつけていても、なかなか家計が改善しない。そんな時は、やりくりよりも今まで見直していない固定費をチェックしてみましょう。
■固定費ってどんなお金?
家計から出て行くお金は、大きく3つに分けられます。
「固定費」
家賃、住宅ローン、教育費、保険料など、毎月変わらず必ずかかるお金。
「流動費」
食費、医療費、レジャー費、被服費など、月によって額が変わるお金。
「臨時支出」
大型家電、海外旅行、車検、クルマ買い替え、冠婚葬祭など、数年に1度の支出と、帰省、旅行、お中元、お歳暮、税金など、年に1回~数回の支出があります。
なぜ固定費はノーチェックだったの?
3つのお金のうち、家計簿が得意とするのは、2番目の流動費の見直しと節約です。使ったお金を書き出す事によってムダなお金を発見し、日々の努力で減らす事ができます。ところが、1番目の固定費は毎月必要なお金なので最初からノーチェック。
どの本にも「手取りー固定費=生活のお金」と書いてあるので、家計簿には何も気にせずに記入している人がほとんどなのです。
あなたのお家の固定費は?
では、実際の固定費を見てみましょう。固定費は銀行からの引き落としになっている場合が多いので、通帳を見ると探しやすいですね。
例
・住宅ローン 12万1000円
・子ども教育費
水泳 7000円
ピアノ 8000円
塾 1万5000円
英会話 1万円
・妻、ヨガ教室 6000円
・生命保険料 4万5000円
・NHK受信料 2690円
・プロバイダー料 6600円
・夫、国民年金 1万4410円
・妻、国民年金 1万4410円
・新聞代 3925円
毎月、変わらない支出がこれだけありました。この他にも、夫のこづかいの額が決まっているお宅は「夫こづかい」を固定費に入れてもいいですね。以前は、通信費も固定費に入れるケースが多かったのですが、最近は携帯電話の使い方やプランの変更で随分変動があるので、「変動費」にした方が見直しやすいでしょう。
あなたのお宅の、ノーチェック固定費、どれくらいありましたか?次のページでは、この固定費にメスを入れ、家計を改善します。