投資で貯める?
「学資保険が元本割れするから、投資で貯めようと思うんですが・・・」以前、こんな相談を受けた事があります。学資保険が、払い込むお金より、戻って来るお金が少ないケースについては、先程お話した通りです。
17年という長い期間を考えると、投資で貯めるという方法も有効です。ただ、株の個別銘柄を1つ買って運用するのは、その会社に子どもの将来を託す様なものなので注意が必要です。また、教育費の最低額(例えば、公立に行った時にかかるお金など)を元本保証の、積立定期や財形、子ども保険で貯めて、その上乗せ部分の一部を投資で貯めるといいですね。
■注意点
昨年、住宅資金を株で準備していた人が、リーマンショックで思っていた資金が用意出来ず、やむなく設計をやり直したり、別のマイホームを買うといったケースが多々ありました。順調に増えていたはずの教育費が、突然3割減ってしまう事があるのが、投資です。志望校を変更しなくても良いように、元本保証でしっかり貯めて、その一部を分散投資。投資先の分散だけでなく、預ける時もコツコツ毎月一定額を買い付けましょう。そして、目標額に達成したら、安定した運用に切り替える事が大切です。
■どんな商品があるの?
毎月コツコツ積立投資する方法は、いくつかあります。
・外貨預金(取扱銀行:新生銀行、三菱東京UFJ銀行、愛媛銀行、静岡銀行など)
・外貨MMF(取扱証券会社:野村証券、日興コーディアル証券、マネックス証券など)
外貨預金は銀行でも始められるため、敷居が低いのですが、高金利と言われるオーストラリアドル、ニュージーランドドルでも2%(新生銀行、1年)。手数料を考えしっかり目標額をシミュレーションして始めましょう。
外貨預金、いくらになったら損をする?
外貨預金でどれくらいお金は増える?
・投資信託
証券会社や銀行で取り扱う積立対象投資信託の中から、投資信託を選び毎月1万円ずつ買って行きます。中には販売手数料のかからないノーロードファンドもあるので、投資資金を有効に使えます。
・株
株も毎月コツコツ買えます。「株式累積投資(るいとう)」と言って毎月1万円ずつコツコツ買って、単元株になったら株主になることも出来ます。1つの会社に子どもの将来を託すことになるので、株は教育費の上乗せの上乗せくらいに考えておくべきです。すでに個別銘柄をいくつか持っている人向き。
■手持ちの金融資産も考える
コツコツ投資するお金は、最低1万円というものが多いので、分散投資を考えると資金がある人向きです。既に投資をしている人は他の金融資産とのバランスも考える事が大切です。例えば、貯金以外のお金が全て株になったり、ドル預金になったり、という事がないようにしましょう。
いかがでしたか?教育費って奥が深い!でも、10人いれば10通りの貯め方があるはず。しっかり家族会議を開いて、教育に対する思い、お金の貯め方について話し合いましょう。分からない事は、銀行の窓口、保険会社、ファイナンシャルプランナーなどの専門家にアドバイスを受けるといいですね。
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