子ども保険、学資保険は?
教育費に関する質問で、一番多いのが学資保険に関する質問です。ちょっと簡単に子ども保険、学資保険のおさらいです。
■毎月保険料を払い込み、進学時や満期時にお金が受け取れます。契約者(親)が亡くなったら、以後の保険料を払わなくても、満期金や進学時の祝い金を受け取れるので、万一の場合も教育費だけは用意出来ます。もう1つ大きな特徴として、万一契約者(親)が亡くなった時に「育英年金」といって亡くなった親の代わりに生活費代わりのお金を受け取れるタイプのものもあります。
これが、子ども保険、学資保険の大まかな内容です。
■子ども保険なのに、100万円の差は何?
教育費なのでお金を貯めたい所ですが、保険商品によっては、払い込んだ保険料に対して受け取るお金が60%から111%位まで様々です。
200万円払い込んでも、120万円しか受け取れない保険と、222万円受け取れる保険があるのはどうしてでしょう?
この差は、「育英年金」が充実している保険ほど、受け取るお金は少なくなります。つまり、この差額は親の死亡保障(=育英年金)になっているのです。ですから、お金が貯まらない=悪い保険ではなく、その内容を理解しておく必要があります。
■貯金と保険との違い
先程、大学のお金を貯金で200万円貯めるには、1万円を200ヶ月(16年半)貯めれば貯まりましたね。確かにそれでもお金は貯まりますが、もし1年後で毎月お金を積立てていた親が亡くなったらどうでしょう?
貯金は、12万円貯まります。でも、200万円にはまだまだ届きませんね。保険なら、保険に加入して1万円の保険料を払った次の日に亡くなったとしても、大学入学時には200万円の満期金が受け取れます。この他、保険によっては、進学時に祝い金を受け取るタイプもあります。
■解約するべき?
子ども保険、学資保険共に、解約すると受け取れるお金(解約返戻金)はあまりよくありません。払い込んだお金に対して、受け取るお金が少ないタイプの保険は、解約するよりも「育英年金」や「医療特約」などの特約のみ解約出来ないか、親の保険の死亡保障を見直すなどの方法を検討しましょう。
■こんなタイプの人向き
貯金では絶対貯められない人、計画的に教育費だけ確保したい人!貯金だと、他のもののためにお金を下ろしてしまう事が出来ますが、保険は解約などの手続きをしない限りお金を下ろせません。確実に貯まって保障もあるので、だれでもきっちり貯まります。
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