国民年金だけでは老後は心配。自分の努力で早いうちから退職金や老後準備金をコツコツ貯めましょう。 |
だまっていても、自分のふところから出て行くお金が分かった所で、前のページの変動経費以外のお金は、引き落とし専用口座を作ると管理しやすくなります。ただし、住宅ローンなどは、他の銀行にする訳にいきませんから、変えられるものだけで大丈夫です。
引き落とし専用口座で「ある時貯金」
税金や社会保険料、水道光熱費、通信費、保険料などの引き落とし専用口座を作り、そこにまず確定申告で戻って来た還付金を全部入れます。え?もう全部使っちゃった?!
そんな人は、まず今の口座から、近々必要な納税額と固定費を引き落とし口座に入れ、後は毎月一定額積立てておくとしっかり管理出来ます。自分の口座にお金があると消えてしまう人は、消える前に、ある時貯金です。まとまったお金が入ったら、年間で必要な額になるまである時貯金をしましょう。
■納税準備預金を作る
国税、地方税だけの専用口座なら「納税準備預金」があります。これは、税金を準備するためだけの口座で、普通の預金なら利息の20%は税金で引かれますが、この口座に入れているお金だけは、非課税(20%引かれません)です。ただ、納税以外の目的で引き出した分は課税されます。
退職金と万一のお金を用意する
手取り額が出た所で、やっと自由になるお金がでて会社員と同じになったと思いきや、まだ、足らないものがあります。それは、退職金と病気になった時のお金、亡くなった時に遺族が受け取るお金です。
■退職金は「小規模企業共済」で貯める!
貯金や個人年金でコツコツ、自分退職金を作るよりも小規模企業共済なら、掛金全額が課税所得から控除されますので、納める税金が少なくなります。
例えば、毎月2万円30年間コツコツ貯めると、お仕事を辞めた時に受け取れる退職金は869万円!払い込んだお金の総額は720万円で、課税所得300万円の人なら毎年4万8000円の節税で実質151%の返戻率です。課税所得500万円の人なら受け取る退職金は同じ869万円ですが、毎年7万2000円の節税で実質払ったお金に対して173%もお金が手元に残った計算になります。
■万一のお金は貯金と保険で備える
会社員なら会社を3日続けて休んだ後の4日目からお給料の2/3が(会社によっては全額!)最長1年半、傷病手当として受け取れます。ところが個人事業主は、手当ては当然ながら何もなし。固定費の出費は変わらずあり、仕事の穴埋めで別の人を頼んだりして、即赤字になります。
さらに亡くなったときは、会社員なら死亡退職金と妻や18歳未満の子どもがいれば厚生年金の遺族年金も受け取れます。
個人事業主は会社員より、自分で備える部分が多くなります。
手取り額の中から、毎月10%?20%を自分のいざという時の為に、積立定期預金でためましょう。そして、残ったお金の中からいざという時の為の必要保障額を満たす保険に加入。残りがあんしんして使えるお金です。毎月の積立がうまく行かないときは、最低積立額(銀行によって違います)でも続けましょう。残高が足りず引き落とされなかった月があっても、翌月2ヶ月分引き落とされることはないので続ける事が大切です。
いかがでしたか?ひとつの口座でどんぶり勘定では、なかなかお金が貯まりません。払う物は先に払い、貯める物は先に貯め、ある時にも追加で貯めると、個人事業主でもしっかり貯まります。最初の仕組みを作ってしまえば後は簡単!ただ、仕事用の口座をあちこちたくさん作ってしまうと、帳簿への記帳が煩雑になるので、2つ、多くても3つくらいがいいですね。
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