前回は株主優待の基礎知識について解説しましたが、今回は株主優待を投資の観点から考えてみたいと思います。
<株主優待ってオトクなの?>
近年は株価の低迷から、株主優待や配当が多くの個人投資家の注目を集めています。というのも、株価の低迷で利益をあげることが難しい場合に、株主優待や配当を得ることができれば、株式投資の利回りを上げることができると考えられるからです。今回は株主優待について考えていきますが、配当については改めて考えていきたいと思います。
株主優待はその企業によって内容が異なり、自社製品やお買い物優待券のプレゼントなど様々です。株主優待の内容は、何株であればいくら程度のものというのがあらかじめ決められています。投資をしたら、おまけでこれらのものをもらえるというのであればなんだかうれしい気分になりますが、「この株主優待は一体いくらぐらいの利回りなんだろう?」と思うことはありませんか?
そこで、投資利回りを考える際に活用したいのが、株主優待の内容を金額に換算して利回りを出すという考え方です。株主優待の内容から株式の利回りを換算する具体的な方法を考えてみましょう。
優待の利回り(%)=株主優待の金額÷投資金額×100
まず株主優待の内容を、金額ベースに換算しなおします。たとえば500円の優待券が6枚だから3000円分という風にです。それを投資金額(10万円と仮定)で割り100をかけます。
3000円÷10万円×100=3%
もし配当も実施している企業であれば、配当利回りも算定して株主優待と合わせて、その株式の実質的な利回りを出します。
配当利回り(%)=配当金額÷投資金額×100
実質利回り(%)=(株主優待+配当の金額)÷投資金額×100
たとえば上記の株主優待を受ける他に、1株配当10円(1000株単位で1000株を100円で購入)も受けられる場合を考えてみましょう。
実質利回り=(3000円+10000円)÷10万円×100=13%
このように株主優待も金額に換算し直して投資するというのもおもしろいかもしれません。
私の個人的な考えとしては、株式に投資をしたら株主優待がおまけについてきた、という風に考えて投資するのがいいのではないかと思っています。たとえば株主優待を受けられたとしても、投資した時よりも株価が下がってしまっては元も子もありません。実際のところは、株式が損をしてしまっても株主優待をもらっているのでとりあえずその分だけは儲かっている、という程度で考えておくのがよのではないかと思います。
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★参考★
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