投資する際の注意する点は?
・最初は代表的な通貨がいい
最近では、金融商品や金融機関にもよりますが、米ドルやユーロといった代表的な通貨をはじめ、高金利で注目を集める豪ドルやNZドル、さらには英ポンドやカナダドル、人民元など、投資できる通貨は増加傾向にあります。通貨が増える=選択肢が広がるというメリットはありますが、反面、どの通貨を選ぼうか迷うことも出てくるでしょう。ですから、外貨投資デビューするのであれば、代表的な通貨がよいでしょう。なぜなら、これらの通貨であれば、テレビのニュースや新聞等で、簡単にこれらに関する情報を手に入れることができるからです。さらに、高金利通貨は一般的に、米ドルやユーロに比べて、為替手数料が割高に設定されていますので、コスト面からもスタンダードな通貨がよいと思います。
・手数料は安い方がよい
日本円の預金金利の約30倍と聞くと、外貨投資がとても魅力的に思えるのも当然です。しかし、違う通貨で金利を比較するのはあまり意味のないものと言えると思います。なぜなら、外貨投資では為替の動向や為替手数料に、損益を大きく左右されるからです。
米ドルの例で具体的に考えてみましょう。米ドルを買う時、つまり円を米ドルと交換する時にはTTSレートが、そして米ドルを売る時、つまり米ドルを円に交換する時にはTTBレートが適用されます。
★具体的な計算例
同じ条件で投資したとしても、一方は元本割れ、もう一方はプラスという結果になっています。ちなみに、円預金の約30倍の2%という金利であっても、為替レート次第では元本割れという結果になるのです。つまり、外貨投資で儲けるためには、為替手数料にいくらかかるのかがとても重要になることを覚えておくとよいでしょう。
損益分岐点(為替レート)を最初に調べておこう
外貨で投資をする場合、つい表面の金利の高さに惑わされてしまいがちですが、必ず「日本円に戻した時にいくらの利益が出るのか」「利益を出すための為替レートはいくらなのか」ということをあらかじめ把握しておくことが大切だと思います。
★損益分岐点の求め方
で損益分岐点となる為替レートを求めることができます。投資する前にちょこっと計算するだけですから、あらかじめ把握しておくとよいと思います。
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