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社会人になったら生命保険に入るべき?

新社会人が生命保険に加入する最も多いパターンが、「保険の一つくらい入るのは常識よ!」と保険外交員さんに勧められ、なかば勢いだけで加入してしまうケース。新社会人に保険は必要なのでしょか?

執筆者:海野 千絵

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これからの季節、毎週末は海でサーフィンかな。毎年、海の事故も多いんだよね。
この4月から社会人になった方から「生命保険に入った方がいいの?」「どんな保険がいいの?」という相談が最近増えています。会社にも慣れてきたこの時期、保険を考える新社会人は多いようです。

生保ハジメくん(22歳)は、この春大学を卒業し、大手電機メーカーのSEとして働き始めました。そろそろ入社して2ヵ月になるので、環境や仕事に慣れてきたところです。

就職してすぐくらいから、昼休みに保険の営業員さんがよく訪ねてくるようになりました。「社会人になったんだから保険の1つも入らないと!」とか「同期の〇〇君も入ったわよ!」と保険を勧めてきます。確かに最近、同期の友人たちが生命保険に加入し始めています。まわりが入り始めると、なんか取り残されていく気分で、自分も入った方がいいのかなと焦ってしまいます。

また、ちょっと前に友達がバイクで事故って入院しました。まだ若いから病気にかかる心配はあまりしていないけれど、1年中スポーツをよくするので事故については少し心配しています。ただし、ハッキリ言って保険料はあまり払えません。

この機会に生命保険に入った方がいいのでしょうか?また、加入するとしたら、どんな保険がいいのでしょうか?

死亡保障より医療保障

ビルのセキュリティが厳しくなったとはいえ、以前から会社とお付き合いのある営業員さんは、自由に出入りができているようですね。ハジメくんが営業員さんから勧められている生命保険の内容を確認してみると、死亡したら、3000万円もの保険金が出るというもの!新社会人のハジメくんに、こんなに大きな死亡保障は必要なのでしょうか!?

たいてい営業員さんが勧めてくる保険は、死亡保障がメインの保険が多いようです。中には勧められるままに大きな死亡保障が付いている死亡保険を契約する新社会人も少なくありません。

そもそも死亡保険とは、自分に万が一のことがあった場合に、経済的に困る人がいる場合に入るものですから、困る人がいなければ、死亡保障はそれほど必要ありません。現時点で両親を養っていないのであれば、新社会人が残すべき死亡保障は葬式代(全国平均200~350万円)程度で十分なのです。

むしろ新社会人に必要なのは医療保障です。自分が生きていくために必要な保障を確保しておくことが重要です。例えば、一人暮らしをしていてケガや病気で入院した場合、医療費に加え、家賃など生活する上でのコストも負担しなければなりません。また、入院している間、仕事ができないことで収入が途絶えてしまうことがあるかもしれません。

新社会人の保険の優先順位は、ケガや病気のリスクに備えた医療保障が最優先になります。特に、ハジメくんのように、スポーツなどをよくする人はしっかりと加入しておきましょう。

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