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病気をしたこと隠して加入したらどうなる?(3ページ目)

病気をした後に、生命保険の必要性に気付くこともしばしば。でも、病気をすると保険に入れないのでは!? 病気を隠して保険に入った場合、契約はどうなるのでしょう?本当に保険に入れないのでしょうか?

執筆者:海野 千絵

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病気をすると生命保険に加入できないの?

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A社では加入できなかった人がB社では加入できた!という事例はたくさんあります。
それでは、持病のある人や、以前病気をしたことがある人は生命保険に加入できないのでしょうか?

一般に、現在の健康状態に問題があったり、過去に大きな病気を患ったりしていると、性質や程度にもよりますが、生命保険に加入できない場合があります。入れたとしても一定の条件を付けられた上での契約になります。その条件とは一般的に次のようなものがあります。
・保険料が割増になる
・契約時から一定期間内は保険金が支払われないか、削減される
などです。

健康状態に問題がある人と保険契約を結ぶと、健康な人に比べ保険金支払の危険度が増すことになるので、健康状態に問題がある人には一定の条件をつけることにより、公平性を保つわけです。

また、医療関係の特約を主契約に付加するケースでは、「特定部位不担保」という条件付きで加入できる場合もあります。たとえば3年前に胃かいようで入院したが、現在は完治しているといった場合、特約は付けられるが、「胃」の病気で入院した場合には、入院給付金や手術給付金を契約時から一定期間内は支払われないといったように身体の一部分(部位)を特約の対象から外す(不担保にする)方法です。不担保期間は病状に応じて1年から5年程度です。

最近では、一定の既往症がある人向けの専門商品や、無診査で加入できる「無選択型保険」がありますが、一定期間は保障されなかったり、保険料が高くかつ保障額が小さい、給付限度日数が短いなどのデメリットもあります。健康状態に自信がないからといって、すぐにこうした保険を選ぶのではなく、前述のような方法をまず保険会社に当たってみてください。

契約後、保険証券とともに告知書の写しが送られてくるのが一般的です。告知が正しくされたかどうかを確認し、もし内容が告知した事実と違っていたら、すぐに生命保険会社に連絡するようにしてください。

【告知義務のポイント】
・告知書などの質問には正しく答える
・分からないことは、自己流の解釈をせず、保険会社に確認する
・営業職員、生命保険面接士などに口頭で告知しても、告知したことにはならない
・告知義務違反をしても、2年経過すれば無条件で保険金等が支払われるとは限らない
・告知や診査等がないタイプの保険についてもよく内容を理解する



【関連リンク】
生命保険協会「正しい告知を受けるための対応に関するガイドライン」
生命保険の見直し「明治安田生命問題から学ぶ不払い回避法」
生命保険の見直し「明治安田生命業務停止の真実」
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