ある生命保険募集人さんから1通のメールをいただきました。
そこには、テレビコマーシャルを見て保険加入を検討している73歳の女性とのやり取りが書かれていました。
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先日、73歳の方から「医療保険」のご相談を頂きました。
今から入れる医療保険を通販カタログ取り寄せたり、広告を見たりして、色々その人なりに「勉強」して探しておられました。
とにかく入れる保険を探しているという感じなのです。
「どんとこい」(外資系損保商品)のパンフレット見て病気に備えようとされていました。
こういうお年寄りを過去にも何人か見たことがあります。
実際に病気にも使えると勘違いして、ケガしか保障しない通販の保険に加入していた方もいました。
またケガしか保障しない保険に通販で加入した方が病死し、遺族から「保険金が下りないといわれた!なぜ?」という相談を受けたこともありました。
宣伝が非常に紛らわしいですからね。
まあ、私から見るとわざと「勘違い」させようとしているのが見え見えです。
アリコなどは今CMで数種類くらい?の商品を宣伝していますから、お客さんが完全に区別がついていません。
「TVCMでやっている無事故ボーナスが出る終身医療保険」なんてトンチンカンな認識を持っている人はゴロゴロいますよ。
相談を受けたお年寄りも、どう見積もっても「終身医療保険・終身払い(当然ですが)」で12000~22000円位の月払い保険料になります。
それでもお金が無いわけではないので、こんな人にな~んにも言わずに、ポンっと設計書出して不安を煽って「これに入っておけば安心ですよ!」とやれば簡単に医療保険が売れるのでしょうね、きっと。
まあ、役に立つ可能性がゼロではないですから、あえて入るなとは言いませんが。
私は、73歳の時点から医療保険に入ることの「意味」やその「効果」と保険加入以外の「手段」を考えてもらうことにしました。
(メール終わり)