優先されない顧客
今回の事件はJR西日本の脱線事故と酷似していると筆者だけではなく多くの人が感じることではないでしょうか?もちろん事件そのものは全く質の違う物です。しかし、企業のあり方考え方自体が、酷似しているのです。生命保険には顧客に万一があったとき、残された家族や会社を救うという、大切なミッションがあります。これはすべて顧客にとってなくてはならない物である必要があり、必要のないもの、利用価値のないものを売ってしまうこと事態が有ってはいけないのです。
前回の記事でも触れましたが、生命保険にたずさわる人間は、顧客が何を求めていて、その顧客にとって何が必要かを気付いてもらい必要最低限の保障を提案、提供することが求められます。
しかし、先に説明したセールスにおける完全歩合制は企業も外交員も売り上げを追い求めるあまりに大切なことを見失い、そして「信頼」という、つい忘れがちですが絶対になくしてはならない物を失ってしまう結果となりました。(私は完全歩合制を否定しているわけではなく、逆に必要であるとさえ思っています。しかし忘れてはいけないことがあるのではと考える次第です)
昨日、テレビで流れていた内容は酷いものでした。明治安田生命の外交員が加入時には何の説明もなく契約の印をおさせ、後日その被害者が保険会社に、保険金の支払いを請求したところ、
「あなたは日本人なのに字が読めないのか」と侮辱したそうです。本当にあったかどうかは定かではありませんが、もし本当にこうしたことが行われていたとしたら、とても人間のなせる業とは思えないのは私だけでしょうか?信じられない話です。
誰も守ってくれない
運よく、良い営業マン、専門家、外交員から加入した人は良いです。しかし、いつ目の前にこちらの望んでいない今回の類の人が現れるかも知れません。そのとき守ってくれるのは自分だけです。生命保険はあなたや、あなたの家族の生活に大きく関わるものです。前回の繰り返しになってしまいますが最低限の知恵を身につけ自ら危険を回避する必要があることはいうまでもありません。今すぐできることはよくわからない保険にお金を払うのはやめることです。行動を起こすことで大きなリスクは回避できるのです。
これからもこのサイトがその役割を果たせるよう努力したいと考えます。
・明治安田生命業務停止の真実・明治安田生命業務停止命令の裏側に隠れた真実とは?! [All About 生命保険・保険]