貯蓄できる保険 終身保険と長期平準定期保険の真実
それではAさんという人の条件で例を見てみましょう。
Aさん(30才、大手商社勤務)の考えでは、
「自分が60歳になる頃はおそらく定年が65才になっているだろう。そして国の年金受け取りの開始も現在の65歳から70歳になっているかもしれないから、65歳に資金が必要になるかもしれない。もしくは退職金があってすぐには必要ないかもしれないが、75歳、80歳になればお金は必要だから今から準備しておきたい」とのことでした。
こうした理由から
Aさんは保険の期間は一生涯、保険の払い込みは60歳までの30年間の終身保険(定額タイプ)を選んだのでした。
さて、この条件でY社の終身保険の内容をみてみましょう。
<終身保険(利率変動タイプ)>
加入は2006年10月
年齢30歳 男性
保険期間 :終身
保険料払込期間:60歳満了
死亡保険金 :500万円
保険料 :月額9,290円
払込期間30年で支払う保険料合計:334万4,400円
解約返戻金
※返戻率=解約返戻金÷支払い保険料合計
61歳時 355万5,000円 返戻率106.29%(+210,600円)
62歳時 360万5,000円 〃 107.79%(+260,600円)
63歳時 365 万円 〃 109.13%(+305,600円)
64歳時 370 万円 〃 110.63%(+310,600円)
65歳時 374万5,000円 〃 111.97%(+355,600円)
70歳時 398 万円 〃 119.00%(+635,600円)
80歳時 440万5,000円 〃 131.71%(+1,060,600円)
※注意
ただし、保険料払込期間中に解約した場合は元本割れしますので、必ず払込満了までおろさないようにすることが望ましいです。また13年目で解約返戻率が90%を超えます。すなわち払込満了前でも13年過ぎに解約した場合は支払った保険料の9割が戻ってくることになります。
いかがでしょうか。
次に同じような効果のある保険があるのでこちらもご案内しましょう
長期平準定期保険です。
X社の長期平準定期保険に同じ条件で加入した場合
<長期平準定期保険>
加入は2006年10月
年齢30歳 男性
保険期間 :終身
保険料払込期間:60歳満了
死亡保険金 :500万円
保険料 :月額6,830円
払込期間30年で支払う保険料合計:245万8,800円
解約返戻金
※返戻率=解約返戻金÷支払い保険料合計
61歳時 328万4,900円 返戻率133.50%(+826,100円)
62歳時 333万8,450円 〃 135.70%(+879,650円)
63歳時 339万1,900円 〃 137.90%(+933,100円)
64歳時 344万5,550円 〃 140.10%(+986,750円)
65歳時 349万9,600円 〃 142.30%(+1,040,800円)
70歳時 376万7,300円 〃 144.50%(+1,308,500円)
80歳時 424万1,450円 〃 172.50%(+1,782,650円)
※注意
ただし、この保険は低解約特則といって、払込期間が満了する前に解約すると前出の利率変動終身保険よりも更に大きく元本割れします。解約返戻率が9割を超えるのは58歳になってからです。したがって、利率変動終身よりも更に解約すると損をする保険です。61歳以降の生活資金等に向いている商品といえるでしょう。
ご案内した、解約返戻金は契約時に約束されます。ですから、保険会社は必ずこの解約返戻金を支払ってくれます。解約する時期も自由に選べるので、亡くなるまで解約しなければ、当然死亡保険金として、遺族が受け取ります。保険金として受け取るのが最もハイリターンであることは言うまでもありません。
ちなみに、Aさんは60歳以降に使う予定なので迷わず長期平準定期保険を選んだのでした。
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