保険は比較しにくい
何かを比較するときは、見た目でわかるデザイン性や、そのものや人のもつ特性、機能、そして価値(お金でいうと価格)が比較されます。「お金が高くても、デザインがいいので○○にしよう。」
「デザインは悪いけど、機能性で言えばこちらが良い」
といった感じでしょうか。
さて、生命保険について考えて見ましょう。生命保険は単なる契約ですから、目に見えるものはありません。保険会社と契約者の約束事と考えればわかりやすいですね。
では、比較すべきは何かといいますと、いかに支払う保険料を抑えて、自分が求める保障(万一の備え)を手に入れるかということになります。
こうして考えると生命保険が、単一の保障しかなければ比較は非常に簡単にみえます。
死んだときの保障が1000万円という共通項のもと、保険会社毎の保険料を比較すると良いわけですが、実はそんな簡単ではありません。
死亡保障という単一の保障でも
以下の条件をそろえなければ比較になりません。
○保険期間
○保険料払い込み期間
○保険の目的、対象となる人の性別、年齢
3つが全て揃って初めて比較が出来ます。
ここだけ見ていると、この条件をそろえるのは簡単です。
「保険期間は90歳まで、保険料の払い込みは60歳まで、男性30歳で比較しました」
こんな記事があると、信憑性があるかもしれませんが
まだまだ、落とし穴があります。
保険料は保険会社各社で年齢による保険料が違うのです。
30歳男性で一番安い保険会社だからといって40歳もその会社が安いとは限りません。
会社によっては40歳が一番安い保険会社もあれば、50歳が安いというところもあるのです。
つまり、保険を一つの条件だけで比較することは不可能なのです。
>>死亡保障だけの生命保険はありません