(質問2)
退職金の半額を企業年金で受け取りたいと思っています。この方が金利がよいからです。
ただ、心配なことが1つあります。それは会社が委託した銀行が破綻した場合全額保護されるのかどうかわからない点です。自分では銀行を選べませんし、自由に引き出すこともできません。とても不安です。
(答え)
あなたの会社の企業年金は確定給付型年金のようですね。ご安心ください。この場合は銀行が破綻しても、会社が責任を負いますから社員の皆さんの給付額は全額保護されます。ただし、あなたの会社が倒産してしまいますと、戻ってくる可能性はかなり低くなります。記事にも書きましたが、最終的には裁判所の決定によるからです。
また、今話題の確定拠出型年金の場合ですと、責任は受取人本人となります。これは金融商品を自分の責任において選び、運用リスク、元本保証リスクも自分で負うという制度だからです。
(質問3)
一般の企業で定年を迎えるとき退職金を年金化して企業に預けた場合、企業が破綻したら預けていた退職金は戻ってくるのでしょうか?
(答え)
ご質問では企業に預けた場合とお書きになっているので、預金先は企業になります。だとすると、企業が破綻してしまうと戻ってくる可能性は低くなります。理由は記事に書きましたとおり、この場合も裁判所が決定するからです。
企業が元気で委託先が破綻した時は企業が責任を負うことになります。預金先がどこなのか確認することが大切ですね。
以上、代表的なご質問を3つ載せてみましたが、いずれにせよ「金利が高く有利だから」という理由だけで、金融商品を選ぶ時代は終わりに近づいているのかもしれません。「元本が保証されているのか?」このことにも少し重きを置く時代がすぐそこまで来ているのかもしれません。
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