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長者番付けは見られない?公示制度は廃止?(2ページ目)

2006年(平成18年)度の税制改正では、長者番付け発表などの公示制度の廃止が濃厚です。公示制度の意義と廃止論に至った理由とその影響をまとめてみました。

執筆者:天野 隆

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なぜ廃止?

打合せ
高額納税者を狙った犯罪が増加!
廃止案のきっかけは今年4月に施行された個人情報保護法です。行政側が持つ個人情報をこのような形で公開することが良いのかという議論です。さらにマブチモーターさんのオーナーさんの事件でも住所を公開するのは如何か?という議論もありました。事実、高額納税者を狙った犯罪が増加しているようです。

今年6月の税制調査会基礎問題小委員会では、「公示制度は、第3者の監視による牽制的効果の発揮と言う目的で設けられたものである。しかしながら、近年においては、所期の目的以外での利用や、犯罪や嫌がらせの誘発の原因となっていることに種々の指摘がなされている。本制度については、廃止を検討すべきである。」とあります。

公示制度廃止の影響は?

廃止が決まりますと企業への影響は、調査機関さん、名簿屋さん、郵便屋さん、出版社さんの売上減になるようです。ライバル情報の入手にも制限が出ます。損益計算書は当該企業から入手ですが、それが本当かどうかは法人所得で検証が出来ました。それが出来なくなります。資産家の方にとっては家に送られてくるダイレクトメールが減るでしょう。

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