学資保険/学資保険・こども保険の基礎を学ぼう

保険会社が破綻したら学資保険はどうなる?

学資保険に加入後、もしその保険会社が倒産した時はどうなってしまうのでしょう? 教育資金を貯める際の考え方と一緒に見ていきましょう。

豊田 眞弓

執筆者:豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金ガイド

  • Comment Page Icon

保険会社が破綻したら加入している学資保険は補償される?

かわいいわが子のために、教育資金の準備もしっかりと!

かわいいわが子のために、教育資金の準備もしっかりと!

学資保険に加入後、もしその保険会社が倒産した時はどうなってしまうのでしょう?

実は、契約は別の保険会社などに引き継がれ、「生命保険契約者保護機構」によって一定の保護があります。

といっても100%保護されるわけではありません。すべての保険契約が補償対象になりますが、補償されるのは責任準備金(将来の保険金などの支払を確実に行うために積立てられる金額)の90%までです。

破綻した会社の債務超過の度合いによって、責任準備金が最終的に何%になるかは不明なのですが、いずれにしても最低でも90%は保護されるのです。
最悪のラインが90%というわけで、つまりは最悪で責任準備金が10%カットされることもあるのです。

また、過去の事例を見ると、破綻後は「予定利率」(保険会社が加入時に約束した運用利率)が引下げられる可能性が高く、そうなるとダブルで影響が表れることになります。

 

貯蓄型の学資保険ほど破綻の影響は大きい!

破綻時の保険のイメージ
(生命保険文化センターHPより)
責任準備金が10%カットされると、満期保険金が10%カットされるかというとそうではありません。

実際にどれくらいのカットになるのかは、契約の時期やその保険の「予定利率」が何%だったかとか、満期までの期間などによって、同じ商品でも1本1本異なります。

しかも、保険会社が破綻した場合、最も影響がでやすいのは責任準備金が大きいタイプ、つまり貯蓄型の保険です。

ということは、「こども保険」「学資保険」もダメージを受けます。上記のように、満期金がいくら減るのかは破綻後でないとわかりません。
   
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます