では、内容をもう少し詳しく見てみましょう。都市銀行の商品を見てみると、保険金は「30日以上の入院」または「就業困難な状態が30日以上続いた場合」に支払われるパターンが多いようです。当初の30日間は免責期間となり、保険金は支払われないので注意しましょう。 保険金の支払額は、以下の3パターンがあります。 (1)毎月のローン返済額の100%を補償するもの (2)補償額を選べるもの (3)そのほか一定額を補償するもの 東京三菱銀行では、100%を補償するコースと、50%を補償するコースのどちらかを自分で選択するようになっており、また三井住友銀行では、10%~100%まで10%刻みで決定することができます。 保険料は、だいたい月額返済額1万円あたり数百円程度と、低めに設定されているのが特徴です。とはいえ、住宅ローンの完済まで支払う保険料ですので、りそな銀行などで実施している加入者の保険料負担無料サービスは魅力的といえます。ただし、他行と比べると、1回の入院に対して保険金が支払われる期間は短くなっています。 その他のこまかい条件は、金融機関によって異なります。加入を検討するならば、ホームページや資料請求でできるだけ詳しく情報を集めた方がよいでしょう。保険金の支払い対象となる事故(病気やケガ)の種類も、あらかじめ知っておいたほうが無難です。都市銀行の商品を比較した一覧を参考にしてください。
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■医療保険や入院特約と重複していない?
ローン返済支援保険に加入を検討しているなら、現在加入している医療保険や、入院特約などの補償内容についてチェックし直すことをおすすめします。長期入院した場合に支払われる保険金が、住宅ローンの支払いを含めた家計をどこまでフォローできるかが、検討のポイントです。 しかし、月1000円程度の保険料とはいえ、住宅ローンを抱えた家計には負担になることもあります。補償の内容と保険料、そして今後の家計事情も併せて検討するようにしましょう。 |