文章:菱田 雅生(All About「住宅購入にかかるお金・税金」旧ガイド)

家を買うと気も大きくなるのか、高額商品も気軽に買ってしまう?

公庫による最後の消費実態調査

住宅取得時には、住宅を買うためにかかる費用以外にもさまざまなお金が必要です。それを一般に諸費用などと呼ぶわけですが、諸費用の全体像は以前「購入時の諸費用はいくら必要?」という記事の中でも触れました。今回は、その諸費用のなかでも人によってかなり金額の違いがある耐久消費財の購入費について見ていきたいと思います。

少し古い資料になりますが、住宅金融公庫が平成16年3月30日に公表した「平成15年度消費実態調査」というものがあります。

これは、平成14年4月1日から平成15年3月31日までに公庫融資の借入申込みを行い、平成14年10月1日から平成15年3月31日までに金銭消費貸借契約を締結した利用者のうち、「マイホーム新築資金融資利用者」「マンション購入資金融資利用者」「建売住宅購入資金融資利用者」「優良分譲住宅購入資金融資利用者」からそれぞれ5,000 件、計20,000 件を抽出し、調査が行われたものです。調査結果は、有効回答数4,846件のデータをもとにまとめられています。

この調査は、公庫融資の利用者だけが対象となっており、回答数も5,000件弱なので、住宅取得者全体の動向とは多少の誤差が生じている可能性はありますが、ある程度の傾向をつかむうえでは参考になる調査です。毎年実施してほしいくらいですが、平成15年度以降行われておらず、今後も調査を行う予定はないようです。

平均で約173万円!

平成15年度の調査結果を見ると、1世帯あたりの耐久消費財の購入費の平均は約173万円にもなるようです。
そして、購入者の割合の高いもの上位10商品は次のとおりです。



当然といえば当然かもしれませんが、カーテンを買う世帯が7割強。エアコンを買う世帯が約6割。応接セットは2軒に1軒の割合で購入しています。ベッドやTV、観葉植物などもかなり高い割合で購入していることがわかります。やはり、新しい家に移り住むわけですから、家具やインテリアも新調したいというところなのでしょう。

そして、上位10商品には入っていませんが、意外なモノとしては4軒に1軒の割合でパソコンも購入しているようです。新しい通信環境ができるのと同時にパソコンも新しくしようという感じでしょうか。

それから、高額なものとしては、車(新車、中古車)を購入するケースが比較的高い割合になっています。その割合は、新車と中古車をあわせて約2割。つまり、5軒に1軒は、家を買うのと同時に車も買ってしまうわけです。何千万円という金額を見た後に、何百万円という金額を見ると、安いと思ってしまうのでしょうか。

事前の準備が重要

このような調査結果からしても、住宅購入時には諸費用として意外と多くの金額の準備が必要になるということがわかります。最近では、それらの諸費用までローンに頼るケースもあるようですが、安易に借入金額を増やすのは危険です。家具やインテリア、電化製品などのことも事前にしっかりと準備しておくことが重要でしょう。


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