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家を買うのはもう遅いって本当?(2ページ目)

昨年から物件価格の上昇や住宅ローン金利の上昇により、マイホームを諦めている人が多いようですが、マイホームの本当の買い時について解説します。

村元 正明

執筆者:村元 正明

住宅にまつわるお金ガイド

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まずはライフプランから“住まい”の選択を行う

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マイホームの買い時は今後のライフプランを考えて買いたいと思ったときが買い時です!
ライフプラン(人生設計)から考えると、“住まい”の選択は就職や結婚と同じくらい重要な選択です。“住まい”の具体的な選択は、親との同居という選択肢もありますが、基本的に“一生賃貸”か“いつかは持ち家”の2つの選択に分かれます。

“一生賃貸”か“いつかは持ち家”どちらがよいかは、個人の価値観によります。また、一生賃貸の場合の家賃の合計と持ち家の場合の住宅ローンの返済や諸経費について比較しても、家賃や購入する物件の価格や住宅ローンの金額により、どちらが得をするか、損をするかケースバイケースです。

重要なのは、早い段階で“一生賃貸”か“いつかは持ち家”の決定をして、それぞれの選択に対して事前準備を計画に行うことです。

“一生賃貸”を選択する場合の注意点

ただし、“一生賃貸”を選択する場合は次の点を確認する必要があります。

 ・希望する賃貸物件が住みたい場所にどのくらいあるか
 ・住みたい場所の家賃の相場はどのくらいするか
 ・会社を退職したあと、家賃を払い続けられるか

夫婦2人で賃貸に住む場合は、2LDKの間取りで床面積が55 m2くらいの賃貸物件は比較的みつけやすいようですが、子供ができて家族が3~4名になってくると、間取りが3DKか3LDKで床面積が70 m2以上の賃貸物件が必要になってきます。

しかし、実際にファミリータイプの賃貸物件を探してみると、地域によって違いがありますが、賃貸物件の件数が少なくなり家賃も高くなります。

賃貸物件を検索できるサイトで、実際に最寄りの駅をJR中央線の吉祥寺から武蔵小金井と設定し、駅から15分以内、築年数15年以下、間取りが3DKまたは3LDK、床面積が70 m2という条件にすると、物件の数が12件、家賃が16~23万円(平均21.5万円)となります。

このように、場所によっては、満足できる物件を探すことが難しく、仮にみつかったとしても、家賃がとても高い場合があるので要注意です。

また、退職したあとも賃貸生活を続けるとします。
夫の退職年齢を60歳として85歳までの家賃(毎月12万円、更新料2年に1度1か月分)の合計を計算してみると、12万円×12ヶ月×25年=3,600万円となります。退職する60歳時点で老後の生活費などとは別に3,600万円の準備が必要になります。

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