金利もレートも手数料も通貨ごとに違う
通貨ごとに条件が違うのでチェック!
金融機関の店頭やホームページには、現在の金利、為替レート、為替手数料が通貨ごとに掲載されています。ただし、バラバラに掲載されているなど分かりにくいこともあるので、「選べる!外貨預金比較」をご覧いただくと便利です。実際には、外貨預金の条件は随時見直され、申し込み当日(または時間)のものが適用されます。
キャンペーン金利に注意
外貨預金金利を複数比べると、同じ通貨でもほかの金融機関よりずっと高い金利を提示している金融機関もあります。数字が突出している場合は、キャンペーンを行っていることが多く、一見すると魅力的ですが、1カ月などの短い期間だけ高い金利を適用するという内容のものも少なくありません。自分のタイミングに合っていれば、キャンペーンを活用すること自体は有効ですが、できれば半年~1年程度キャンペーン金利が続くものを選ぶのが無難でしょう。
為替レートを予測するのはむずかしい
円高のときに預けて円安のときに引き出すと、為替差益が得られるのは外貨預金の特徴ですが、円高と円安を繰り返す為替レートを予測するのは簡単なことではありません。予測をして1つの通貨にお金を集中させるより、複数の通貨を少しずつ組み合わせて持つ方が堅実な方法です。アメリカ・ドルやユーロを中心に、エリアの異なるオーストラリア・ドルやニュージーランド・ドルを組み合わせるとよいでしょう。
さらに念には念を入れて、積み立てなどで定期的に買い増していく方法も取り入れましょう。これは為替レートが日々動いているので、預けた後で円高になるなどして後悔するのを避けるための対策。ぜひ取り入れてみてください。
ちなみにテレビや新聞などで伝えられる為替レートは、実は金融機関同士の取引に使われるレート。実際に、私たちが外貨預金をするときには、為替手数料を上乗せしたレートが使用されます。外貨預金を始めるときに適用されるレートがTTS、引出すときに適用されるレートがTTBです。
為替手数料の高い通貨と低い通貨
為替手数料は通貨によって何倍もの開きがある場合もあります。この手数料の差に関係しているのが、その通貨の流通量。一般に流通量が少ないほど、通貨を調達するコストが高くなるため、結果的に為替手数料も高くなる傾向があります。珍しい通貨、高金利の通貨は、特にしっかり為替手数料を確認するようにしましょう。一方、米ドルやユーロは流通量が多く、為替手数料は比較的割安です。情報収集しやすい通貨はどれ?
外貨投資をする人の情報源はさまざまですが、新聞やテレビ、インターネットなど身近なものが役立ちます。いくら情報社会とは言え、海の向こうの事情は距離と言葉の「壁」に阻まれて案外伝わりにくいもの。「あの時解約しておけば……」なんて後悔をしないためには、労せずにより多くの情報を入手することができる通貨を選ぶのがポイントです。<通貨選びのポイント比較表>
2012年3月時点。通貨の種類および為替手数料はみずほ銀行の場合