銘柄選びは難しくない
時代はボーダレス!投資もグローバルになりつつあります。 |
「でも、外国の株は選び方が難しいから…」なんて声が聞こえてきそうですが、実は必ずしもそうとは限らないのです。
例えば、世界200カ国以上で愛飲されている「コカコーラ」を作り続けているザ・コカコーラ・カンパニーや、薬品メーカーのファイザーなどは、日本でもよく知られた企業です。永年自社のブランドを守り、その商品を世界中の人が消費しているような老舗企業は、国外に目を向けてみるといくつも存在しています。
事業の内容がシンプルで分かりやすく、その商品やサービスの善し悪しを自分自身で評価することができる。そんな企業であれば、外国株とはいえ地に足をつけた銘柄選びができるはずです。
地味な位がちょうどいい?
老舗企業は、新しいビジネスモデルや画期的なアイディアで飛躍的に成長する新興企業に比べると、目新しさや話題性には乏しいといえるでしょう。ですが、株式市場では、この地味さがプラスに働くこともあります。通常株価は、将来の期待を反映して変動するため、人気や期待が高まりすぎると割高になり、その期待が達成されないとわかると急落してしまいます。逆に、あまり期待されていなかった企業が、期待以上の成長を遂げた場合には株価が上昇する可能性は高くなります。その意味で、選ぶ企業は地味なくらいがちょうどいいのかも知れません。
また、世界に通用するブランドを持っていることで収益の基盤が分散されて、個々の国の情勢に振り回されることなく、安定した営業活動を行うことができるのも、老舗企業の強みといえます。今後は、中国やインドなどを筆頭とした新興国でも、ブランド力を発揮してシェアを握る可能性も少なくないでしょう。
続いて次ページでは、老舗企業を具体的にご紹介します。