円高のときほど、たくさんの外貨が買える
円高局面では、外貨預金を検討する人が増えますが、そもそも円高のときに外貨預金をすると、どんないいことがあるのでしょうか?たとえば、100万円をドル建ての預金に預けるとします。為替レートが1ドル=100円なら100万円は1万ドルになりますが、1ドル=85円なら1万1764ドルに。同じ予算でも、円高ときの方がたくさんの外貨を買うことができます。将来為替レートが円安に動いたときには、「1ドルあたりいくら円安になったか×持っているドル」分だけ為替差益が生じますから、円安局面に比べてたくさんの外貨を買うことができる点は円高局面で外貨預金を始めるメリットでしょう。
同じ予算でも円高のときはより多くの外貨を買える
円高のときほど為替手数料を重視
外貨預金には「外国為替手数料」という手数料がかかります。この手数料は、預けるときにも引き出すときにもかかるので案外バカにできないコストです。為替手数料は、為替レートに関わらず1通貨あたり○円と決められており、円高のときほど重みが増すことになるので要注意。例えば、1ドルあたり2円の為替手数料は、為替レートが1ドル=100円なら2%、1ドル=85円なら2.4%に相当します。ちなみに為替手数料は、通貨によっても金融機関によって異なるので、比べてみることをおすすめします(「選べる!外貨預金比較」にも掲載あり)。外貨預金をはじめるときには、金利とあわせて手数料にも目を配りましょう。
また、円高のうちに外貨預金にしておいて、ゆくゆくはトラベラーズ・チェックや外貨のキャッシュにする予定なら、それぞれの手数料も確認しておきましょう。時期によってはキャンペーンがあったり、手数料が引き下げられたりすることもあるので、定期的にチェックしたいですね。