国債・債券/外国債券の基礎を学ぼう

押さえておきたい!外国債券の4つのリスク(2ページ目)

証券会社の店頭やホームページで、外国債券の広告を目にすることも多いと思います。外国債券に投資するなら知っておきたい、4つのリスクについて解説します。

國場 弥生

執筆者:國場 弥生

外貨預金・外貨MMFガイド

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信用リスクは格付けでチェック

格付けはAからCのアルファベットの組み合わせ。最高ランクは「Aaa(トリプルエー)」といいます

格付けはAからCのアルファベットの組み合わせ。最高ランクは「Aaa(トリプルエー)」といいます

債券の発行体がきちんと約束を守ってくれるかどうかを個人投資家が独自に調べるのは、簡単ではありません。特に外国債券の場合は至難の業といえるでしょう。そこで参考にしたいのが「格付け」です。

格付けは、専門機関が第三者の立場から発行体の返済能力を評価したもの。調査してくれる専門機関は「格付け機関」と呼ばれます。代表的なのは「ムーディーズ(Moody's)」や「スタンダード&プアーズ(S&P)」など。格付けの高さはAaa(AAA)などアルファベットで表示され、格付けが高いほど返済能力が高い(信用リスクが小さい)と考えられています。

金融機関で目にする債券のパンフレットなどには、この格付けが記載されているのが一般的。見方を覚えておくと参考になります。

ただし、格付けを利用する際に注意したい点も。1つは、格付けが途中で変更される可能性があること。もう1つは、金融危機などが起こると発行体の財務状況が急速に悪化したり、調査が行き届かなかったりする可能性があることです。専門機関の評価も過信は禁物というわけです。

外国債券に投資をするなら、以上のようなリスクや注意点を踏まえておくことが大切。もし、リスクが大きすぎると感じたら、外国債券そのものでなく、外国債券を組み入れた投資信託を利用というのも1つの手。たくさんの債券に投資することでリスクを分散することができます。ただ、その場合は他人の手を借りることになるので、ある程度コストが高くなることも受け入れる必要があります。
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