眠れない夜には、電気羊を数えましょう
羊(sheep)は睡眠(sleep)につながります
「Electric Sheep」は、iPhone で可愛い羊を数える無料アプリです。白い羊が画面の左から走ってきて柵を飛び越え、右へ走り去ってきます。画面をタップすることで、数を数えます。ときどき、黒い羊も出てきます。眠気を誘うサウンドが4種類から選べますが、好みでなければ「サイレント」にしておきましょう。
■ 「Electric Sheep」
目には目を、騒音には騒音で対抗を
ジェット機の爆音も慣れると、気にせず眠れるようになる人がいます。しかし多くの人は、寝室の騒音が40デシベルを越えると、睡眠に悪影響が出ます。40デシベルというのは、図書館くらいの静けさです。壁にある照明のスイッチを操作するだけで、このレベルを超えてしまうので注意が必要です。寝室は静かな環境にしたいのですが、なかなか難しいこともあります。そんなときに役立つのが「マスキング」です。マスキングとは、ある音を別の音で隠してしまうことです。嫌な騒音を消すために、好きな音楽や気にならない環境音を流してみましょう。気持ちが和らいで、眠くなってきます。
テレビ番組が終了した後に流れる「ザー」という雑音を「ホワイトノイズ」と言います。ホワイトノイズは不思議なことに、集中力を高める効果がある一方で、リラックス効果もあります。アメリカでは寝つきを良くするために、ホワイトノイズ発生装置も市販されているくらいです。
この雑音の名前がついた iPhone アプリ「White Noise」は、簡単な操作でホワイトノイズなど36種類の環境音を流してくれます。寝床の中でタイマーをセットして、アプリを使ってみてください。夜だけでなく、昼は仕事の能率を上げるためにも使えます。価格は1ドル99セントです。
■「White Noise」
眠りが浅くなったときに起こしてくれる
快眠するためには、目覚め方も大切です
眠りが浅いときに起こされると、スッキリ目覚めて気分が良いものです。一方、深い眠りのときに起こされると寝覚めが悪く、起きてからもボーっとした時間が長く続きます。同じ目覚めるなら、気持ちの良い朝を迎えたいものですね。
iPhone の加速度センサーを利用して睡眠の状態を推定し、眠りが浅くなったレム睡眠のときに目覚ましを鳴らしてくれるアプリが「Sleep Cycle alarm clock」です。
使い方は簡単で、iPhoneの画面を伏せてマットレスや敷布団の上に置くだけ。目覚ましのアラームを設定した時刻からその30分前までの間で、レム睡眠状態のときにアラームが鳴ります。価格は115円です。
■「Sleep Cycle alarm clock」
アラームの音にこだわる
目覚まし時計のアラーム音には、いろいろなものがあります。昔からある「ジリジリジリ」というベルの音、「ピピピ、ピピピ」という電子音、「起きろ、起きろ」などの声。音の大きさは、最初は小さく、次第に大きくなるものが基本です。自分の名前を優しく呼びかけてもらうと、目覚めたときの気分が良くなる、という実験報告もあります。iPhone アプリ「究極の目覚まし音」は、人間に最適な目覚ましメロディを追及して、日本音響研究所が監修しました。目覚めに最適な音の大きさである90dBで、メロディが鳴ります。メロディは7種類あるので、1週間日替わりで楽しめます。
メロディは最初ゆっくりで、次第にテンポが速まります。これによって、睡眠中のゆっくりした心臓や呼吸のリズムが次第に早まり、覚醒の状態に変化してきます。メロディには1/f のゆらぎの音も取り入れられて、リラックスした状態で心地よく目覚められます。価格は115円で、無料版もあります。
■「究極の目覚ましアプリ」