元日系航空会社勤務。二度の台湾留学を経て、トラベルライターに転身。現在は日本と台湾を行ったりきたりす…
台湾関連情報
更新日:2004年01月23日
台北から車で一時間ほどの「深坑」。深坑といえば豆腐、豆腐といえば深坑というくらい、豆腐で有名な小さな町なのです。さっそく、深坑で豆腐料理を食べてみましたよ。
吃豆腐、到深坑(豆腐を食べるなら、深坑へ行こう)
|
深坑--台北から車で小一時間、台北の東南に位置する台北縣深坑郷は台北縣の中で一番ちいさな町。日本統治時代には茶葉を栽培して経済発展を遂げた町であったが、第二次大戦後はその盛況さも徐々にしぼんでいった。とはいえ、”豆腐”のおかげでこの小さな町の名前が再び台湾内に知れ渡った。 深坑といえば”豆腐”で有名な町。なぜに深坑が豆腐で名を馳せたかといえば、その理由は大きく分けて2つ。1つ目の理由は、40年ほど前、深坑に住む王兄弟が従来の豆腐の製造方法を改良したのがきっかけで、”深坑の豆腐はおいしい”と評判になる。その製造方法とは、これまで使っていた石膏(硫酸カルシウムまたはすまし粉)を一切加えず、その代わりにがり(塩化マグネシウム)を使用したものだった。また、深坑の水質も鉄分を多く含まないから豆腐の製造に用いるとコクのある味わい深い豆腐ができるそうだ。2つ目の理由は、豆腐の料理方法がどこよりもバラエティに富んでいること。たとえば、麻辣臭豆腐はじめ、紅焼豆腐、豆腐羮、豆腐巻、酥炸(揚げ)豆腐などなど。そして最近は、黒豆から作った豆腐(黒豆腐)を使った料理が人気になっている。
今回入って食べたのは「査某人的味」という店。軒先では、辛いスープの中で臭豆腐を煮込んでいる(これが麻辣臭豆腐)。臭豆腐とは、豆腐を発酵させてから塩漬けにしたもの。独特な臭みがあるものの、その臭みはクセになるようだ(私はあまり好きではない…)。店内は、レトロ台湾のインテリアで骨董家具やポスターなどが置かれている。豆腐料理をあれこれ注文して食べてみよう。
次は店先から麻辣臭豆腐を持ってきてもらう。こちらは、どこで食べても同じ臭豆腐の味。辛いスープだから、発酵した臭いはさほど気にならない。
これは芋頭(紫の芋)の湯葉包み揚げ。甘いからデザート感覚で食べられる。 他に、酥炸豆腐と豆腐羮を食べた。酥炸豆腐は、揚げ豆腐のことで、甘辛のタレを付けて食べる。まわりがさっくりとしていて、噛むと中の豆腐がぷるるると口に出てきてその食感が気持ちいい。豆腐羮は、豆腐をとろみをつけて煮た羮(あつもの)で、寒い日は身体が温まるからほっとする料理だ。とろみのついたスープの中に、豆腐と野菜が入っていて、淡い色合いの羮だった。 |
(執筆者:阿多 静香)