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高級料亭や寿司屋行きの超高級素材を取り寄せる 幻の超大物マダカアワビを食す(2ページ目)

数年前から一度は食べてみたい素材でした。その昔は5kg以上の大物も獲れたと伝えられる、世界最大のアワビです。今回ご紹介するマダカアワビは房総半島館山沖の深い磯から揚がったものです。

執筆者:萩原 章史

オーソドックスに水貝で堪能する

アワビ
 
先ずは粗塩をたっぷりとまぶし、アワビを磨きます。表面の黒ずんだ部分を塩で磨き落とします。特に複雑に入り組んだ縁の部分は念入りに掃除します。
アワビ
 
アワビの肝を潰さないように、慎重にしゃもじで殻からアワビを外します。アワビの身の部分が殻から外れれば、肝部分は指で慎重にはがせば、きれいに取れます。
アワビ
 
殻から外したアワビを、肝と身の部分に包丁で切り分けます。肝部分はたっぷりの塩をしておきます。水貝とは別に、軽く湯びいてからポン酢で召し上がっても良いですが、私は今回、自家製の塩辛にしました。その為、たっぷりと塩をします。
アワビ
 
アワビの縁のびろびろした部分を切り取ります。この部分はオリーブオイルやバターでガーリックソテーにすると、酒の肴に最高です。サイズが大きいので、身を掃除する時に出る端っこでも、十分に一品料理になります。

美しく掃除されたマダカアワビは堂々たる姿になります。小ぶりのアイロンとでも表現したら良いでしょうか。
アワビ
 
これをサイコロ状に切り分け、上質の塩と水で作った海水程度の塩水に、これまた良質な氷を入れ、切り分けたアワビを入れて完成です。

最低でも4人は堪能できる量ですが、他の料理も準備すれば、6~8人のパーティでも十分に満足できます。さすが、マダカアワビです。
贅沢なサイズに切り分けたアワビを口に入れて噛みます。

歯が強引にアワビの筋肉を裂き、中からアワビの香りと旨みが染み出します。何度か噛むうちに、ようやく、アワビはおとなしくなり、口中にはまったりとしたうまさが充満します。

『これを食べたら、他のアワビの水貝は食べられなくなる』との、取り寄せ先のまるい鮮魚さんの話も納得です。

殻も価値があります

最後にもうひとつマダカワアビの情報です。
食べ終わって残る殻も、実は漁師の間では大変に価値あるものです。
この殻の独特な光沢が、カツオやマグロなどの疑似餌として珍重されているのです。腕の良い漁師はこの殻で、自分だけの疑似餌を作るのです。

死してなお、その殻が魚たちを魅了し続ける マダカアワビはアワビの王様です。

アワビ
漁師を魅了する殻。あなたなら、何に使いますか?


取り寄せ情報

鮮魚のまるい鈴木商店
電話0470-27-2690
※マダカアワビはほとんど獲れませんので、順番待ちとなります。
※相場は1kg18000円程度です。最低でも800gサイズになります。

■ 前回、ご紹介した産直品
土佐の山中に育つ褐毛の極上和牛

■ 6月の産直品といえば、コレ!
越前三国の巨大岩牡蠣を食す
まぼろしの大田原牛を食す
まぼろしのうなぎ
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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