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おせち料理、正月のお膳の整え方(2ページ目)

現代おせち事情を参考におせちの盛り付け、元旦に飲むお屠蘇、祝い箸などお役立ち情報をどうぞ!

中山 みゆき

執筆者:中山 みゆき

冠婚葬祭ガイド

祝い箸
両端が細く丸くなった祝い箸が「柳箸」の特徴

祝い箸・祝い膳

祝い膳といって正式には、脚付きの塗り膳を使い、器も塗りのものを用意し、お屠蘇でお祝いをします。そして祝い肴、おせち料理、お雑煮の順番でいただきます。気をつけるのは、目上の人から箸をとるのがマナー。箸は新しいものを用意し、自分の名前を書いた箸袋(水引がついたもの)におさめます。

お正月は柳箸でいただく。
両端が細く丸くなった祝い箸が「柳箸」の特徴。食べるためどちらを口に入れても大丈夫。これは、いっぽうが神様が召し上がり、いっぽうが人が使うためです。


お屠蘇
お屠蘇は、健康のための最高の妙薬

無病息災を願う、お屠蘇

元旦に飲むお酒だと言うことをご存知でした?お正月には日本酒・ビール・チューハイ・ワイン・焼酎など、さまざまなお酒が飲まれていますよね。しかしそれはお屠蘇の代わりにはなりません。元旦にお屠蘇をいただくことにはきちんとした意味があるのです。

お屠蘇を飲むと一年間の邪気をはらい、長寿をもたらすといわれています。もともとルーツは中国から。奈良時代に日本に伝わり、江戸時代になると武家や一般の上流階級にも取り入れられたそうですよ。

数種類の薬草を調合して、みりんや日本酒に一晩浸して作る薬草酒。みりんや日本酒には、ブドウ糖、必須アミノ酸やビタミン類が含まれており、また天然アルコールは血行を促進させます。健康のための最高の妙薬。昔からの風習だけでなく、現在でも風邪を予防する効果が期待できます。

正しい飲み方
正式には三つ重ねの朱塗りの杯と飾りをつけた屠蘇器を使い、年少者から順番に年長者へと盃をすすめます。毒見の名残と若者の活発な生気にあやかると言う意味からだそうです。

杯は男性は片手で、女性は両手で受けます。子どもやお酒が飲めなくてもお祝い事なので、軽く口をつけて、新年のお祝いをしましょう。


年々お正月らしさが失われているこのご時世ですが、昔ながらの伝統のお正月の行事を忘れずに受け継がれていくことを願いたいものです。

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