防災/防災関連情報

飛行機への電子機器の影響と制限 墜落?誤作動?危険な魔の11分間(2ページ目)

飛行機内での電子機器の使用に関する法律が定められました。ほんの些細なことのように思われても、自分だけでなく一緒に乗っている乗客やクルー全員を危険にさらしてしまう事も。ルールをきちんと守りましょう♪

執筆者:荒井 健一

●一件でも莫大な被害となる航空機火災

飛行機火災偶発的な事故であろうが、人為的な事故であろうが、航空機による事故が発生したとき、やはり怖いのは火災。大量に搭載された燃料に火の手が迫ったら?考えただけでも恐ろしい事です。今年(平成15年)の1~3月までに日本国内で発生した航空機火災は1件です。まだ現時点では原因を調査中ですが、昨年(平成14年)は4件の航空機火災が発生しており、5名の死傷者が出ております。一昨年(平成13年)は5件発生しており、4名の方が亡くなりました。

件数的には非常に少ないのですが、損害額は大変な額です。前年(平成12年)に比べ火災は1件(25.0%)の増加。この年の火災による損害額(航空機火災以外の火災区分に分類している航空機被害は除く。)は、1億5,065万円となり、前年に比べ8,230万円(120.4%)の増加がみられました。

離発着時の11分間に発生しているといわれている「魔の11分間」には、航空機の寿命も大きく係わっています。

車などはとても身近な乗り物の一つですが、その寿命を計る時には大体が走行距離を目安にしています。航空機の場合、コレに当たるのは航続距離。しかし、航空機では、機体の老朽化を調べる時に重視するのは、航続距離よりも離発着の回数となります。飛ぶためには離陸しなければいけないし、いったん陸地を離れれば必ず着陸しなければなりません。航空機に運命づけられた離発着は、想像以上に機体にかかる負担が大きいのです。

このような事態に備え、各航空会社、空港などは様々な「航空機火災」の訓練を行っています。今回、日本ではじめて米海軍の航空機火災訓練が一般公開されましたので、コチラもご覧下さい。

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本邦初公開!米海軍の航空機火災訓練
(↑クリックすると新しいウィンドウが開き、消火訓練の詳細と写真が見れます)

「AllAbout Japan 飛行機」

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客室乗務員の“沈黙の30秒間”

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