家事/家事関連情報

拭き掃除がやめられなくなる「恍惚ふきん」(3ページ目)

「これを使うと恍惚状態になってお掃除がやめられなくなるほど楽しいのよ」と友人からいただいたふきんで、なるほど夜中にゴシゴシ止まらなくなり、ついにはメーカーさんにその秘密を聞いてみました。

毎田 祥子

執筆者:毎田 祥子

家事ガイド

こちらは「マイクロファイバー雑巾」。主婦のチェックを通ったものだからツボを押さえているのかも。今回の取材で、テーブルダスターなどマイクロファイバー商品の開発を担当された方のお話も教えていただきましたので、最後にご紹介します。なおこの商品は、生活協同組合(生協)との共同開発で生まれたものだそうです。


きっかけは一つのクレームから

数年前、他社製品の販売も手掛けているこちらの会社で、あるメーカーのお掃除グッズに対して「宣伝文句のわりに落ちない」とクレームがよせられたそうです。当時は、試してみたものの「こんな物ではないかな?」という見方だったとか。

~以下、伺った話をまとめました。


スイス製の良い商品との出会い

3年ほど経過したある日、「すごく落ちるダスターがある」と教えられたスイス製のある商品を使ってみて、「確かにこちらの方が当社取り扱い品よりよく落ちる」と感心すると同時に、「なぜだろう?」と疑問が生じたのが、研究のはじまりです。


マイクロファイバーと名のつくものを
片っぱしからチェック

まずは取引のあるメーカーや販売店で「マイクロファイバー」と名のつくものを片っ端から購入し、さらに当時の丸紅や東レにも協力してもらって、できる限りの品を集め使った結果、同じようなものなのに汚れ落ちにずいぶんと差があることが判明。さらに細かく比較を重ねます。


汚れ落ちのよい法則を発見

さらなる研究の結果、一定のループサイズがないと汚れを落としにくいことや、一定のボリュームがないと吸水力が不足すること、また、汚れをよく落とす商品はナイロンの配合率が高いことなどがわかり、試作品を作るにいたりました。


コストダウン

はじめに見たスイス製商品は1枚780円で、「これは消耗品としては高すぎる」となり、コストダウンの検討も同時にすすめます。結果、「韓国で製造された糸で中国で縫製する」方向で、国内外12社の工場を見学し、中国で欧州向けに出荷している現在の工場に決まります。


主婦目線のチェックで押さえられたツボ

この商品は、生協との共同開発という形なので、ここから80名の生協組合員モニターに試してもらったところ80%が「大変良い」という答え。さらに縫製や色についての意見を取り入れ、最終決定、発売となりました。



一枚のふきんができあがるまでには長い道のりがあったのですね。他よりほつれにくい丈夫さは主婦目線のチェックが生かされたものだったとは、主婦仲間としてはうれしい情報でした。

暮らしのグッズはどんどん進化していきます。昔ながらのよいものも新しいものもいろいろ使いこなして「快適」を手に入れたいですね。



【マイクロファイバーのふきん】
マイクロファイバーテーブルダスター 34cm×34cm 3枚組 498円
マイクロファイバー雑巾  30cm×20cm 5枚組 580円

*購入方法について:この商品は生協との共同開発商品のため一般販売はされておらず、生協のカタログでのみ購入できるそうです。

全国の生協一覧(日本生活協同組合連合会サイト内)
※一部取扱いのない生協があるそうですので各位ご確認くださいませ。

■販売元:(株)カワタキコーポレーション


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