世界遺産/未来の世界遺産

未来の世界遺産3 ウユニ塩湖(3ページ目)

世界にはたったひと目で衝撃を受ける景色がいくつかあるが、これ以上の場所はない! 純白の塩湖に温泉、ピンクのフラミンゴ、サボテンの島……「未来の世界遺産」Vol.3はボリビアはウユニ塩湖の奇観を紹介する!!

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

ボリビアの暫定遺産、プラカヨの産業遺産地区

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薄っすらと水をたたえたウユニ塩湖。©牧哲雄 ※写真はクリックで拡大
このウユニ塩湖自体はボリビアの世界遺産暫定リストに登録されていないが、ウユニ塩湖の端にあるプラカヨの産業遺産地区は暫定リストに登録されているし、ウユニ塩湖に隣接しているアタカマ砂漠のサン・ペドロもチリの暫定リストに掲載されている。

ウユニの町からわずか20kmの場所にプラカヨと呼ばれる町がある。かつて銀の産出量がチリのポトシ銀山につぐ南米2位を記録した鉱山都市だ。いち早く蒸気機関を導入し、鉄道を整備したり、織物業を機械化するなど、南米最先端を誇った工業都市でもある。

 

ウユニ塩湖近くの温泉

ウユニ塩湖近くの温泉にて。これも標高4,000~5,000mの地点にある

かつてはボリビアを支えたこの都市もやがて銀山が閉山すると衰退し、いまでは鉱山施設やSLなどの遺構をとどめるのみになってしまった。しかし、南米の工業を画期的に変えた都市であることに変わりはなく、産業遺産としての普遍的価値を持つ文化遺産として、世界遺産登録を目指している。

SLの中には映画『明日に向って撃て!』で有名な強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドが盗んだものもある。彼らはここの鉱山の給料袋を盗んだと言われている。

 

ウユニ塩湖からチリのアタカマ砂漠への旅路

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ウユニの町の人々。アンデスに住む女性はみな写真のような帽子をかぶっている。©牧哲雄 ※写真はクリックで拡大
「未来の世界遺産」シリーズでは旅行情報コーナーを特に設けていないが、ここは南米でもっともオススメなルートなので少しだけ。

ウユニ塩湖からアンデス山脈を越えてチリに入ると待っているのがアタカマ砂漠だ。ウユニ塩湖からの続きだけに、温泉や間欠泉、ラグーナ(湖)など、ウユニ塩湖と同等の奇観が広がっている。

アタカマ砂漠は世界でもっとも乾燥している土地のひとつで、空気も澄んでいることから多くの天文台が設置されていることで有名だ。また、最近ではナスカやパルパのような地上絵も大量に見つかっている。1万年前からの遺跡も残されており、特にサン・ペドロはチリの世界遺産暫定リストに記載されている。

1か月くらいかかる旅になるが、リマ~ナスカ~クスコ(マチュピチュ)~チチカカ湖~ティワナク~ラパス~ウユニ~アタカマと抜けるルートは、南米でイチ押しの旅先だ。

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乾燥した大地に広がる塩の結晶。©牧哲雄 ※写真はクリックで拡大
【未来の世界遺産・基本データ】
名称:プラカヨの産業遺産地区(暫定遺産)
Pulacayo, Industrial Heritage Site
国名:ボリビア共和国
暫定遺産登録年と登録:2003年、文化遺産(iii)(iv)(vi)

 

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