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ハイリスク・・・・不倫にかかる思わぬ出費(2ページ目)

「既婚者の上司と不倫をしています」なんて人は要注意です。今は毎日が刺激的で楽しいかもしれませんが・・・。ひとたび関係が壊れると恐ろしい現実が待っています。失うものはお金だけではありませんよ!

酒井 将

執筆者:酒井 将

暮らしの法律ガイド

不倫による出費

不倫は身の回りの人間関係をぐちゃぐちゃにする
不倫は身の回りの人間関係をぐちゃぐちゃにしてしまいます。出費が大きいとかその程度の問題ではありません。リスクが大きすぎるので、やめておくのが賢明です。
不倫により、Bさんの妻はどんな請求ができるでしょうか。

まず、Bさんの妻は、自分の夫を寝取ったA子さんに対して、慰謝料請求ができます。また、不倫は離婚原因になるので、Bさんの妻は、Bさんに対して、三行半をつきつけて離婚を求めることもできます。この際、Bさんの妻は、Bさんに対しても、慰謝料請求ができます。また、離婚となれば、Bさんの妻は、子どもの親権を獲得できる可能性が高く、したがって、Bさんに対して、子どもの養育費を請求することができます。さらに、Bさんに対して財産分与を求めることができます。具体的には、夫婦で築いた財産の半分を、BさんがBさんの妻に譲渡することになります。

不倫の慰謝料の相場は、夫婦の結婚期間や年齢、子どもの有無、不倫の原因、不倫の期間、不倫の頻度、不倫相手の社会的地位、不倫相手に夫との間にできた子どもがいるか、不倫のほかに、夫婦仲が悪くなる原因があるか、などのさまざまな事情によって異なるので、一概には言えません。ただ、最近の裁判例では、金額は増加傾向にあるようです。異論のあることを恐れずに言うとすれば、だいたい100万円から500万円くらいが相場だと思われます。

ところで、不倫の証拠をつかもうとして、探偵事務所や興信所に依頼するときは注意が必要です。これらの中には、残念ながら悪質な業者も多く、たいした調査もしていないのに、高額の金員を請求してくることもしばしばです。下手をすると、証拠をつかんで、裁判にも勝って慰謝料を支払ってもらったけれど、結局探偵事務所の費用を払ったら、マイナスになってしまった、などということもありえますから、よく注意してください。

>>>出費の可能性はまだまだあります。
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