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ほんとに知ってる?定番資格【シスアド編】(4ページ目)

ITスキルの証明はもちろん、業務改善ノウハウやプレゼンテーションスキルまで身につくIT系国家資格「初級シスアド」。その概要、対策、効果を検証します!

いぬかい はづき

執筆者:いぬかい はづき

仕事に活かせる資格ガイド

「初級シスアド」資格の効果

IT系国家資格「初級シスアド」。取得後、どのくらいの「効果」があるものなのでしょうか?一般的に考えられる「効果」を挙げてみましょう。

■その1:社内キャリアアップに効く!
公式サイトにあるように、「初級シスアド」の目的は、エンドユーザの立場で「部門内又はグループ内の情報化を推進する」ための知識・スキルを証明すること。つまり、元々の成り立ちからして、個人活用に留まらない、組織内でのITスキルの活用を視野に入れたものであるため、当然取得者にも、社内情報化のリーダー的役割が期待されることになるわけです。
そのせいか、「初級シスアド」を取得奨励資格にしている企業も多く、取得すれば社内評価アップ&活躍の場を広げられる可能性は大。自発的に取得を目指すだけでなく、「業務命令」にもしっかり応えておきましょう。

■その2:ビジネスパーソンの基礎力アップに効く!
YES-プログラムから探る「求められるスキル・資格」としてご紹介した「企業が若者に求めるスキル」を証明する資格としても、堂々と名前が挙がっている「初級シスアド」。
もちろんITスキルの証明となるのはもちろんですが、「初級シスアド」の魅力はそれだけにあらず。前述のとおり試験では、業務改善ノウハウやプレゼンテーションスキルに至るまで、実に幅広いビジネススキル・知識が求められるため、必然的に、ビジネスパーソンとしての基礎力アップにも抜群の効果を発揮することになるのです。
ガイドも仕事柄、「初級シスアド」を取得したビジネスパーソンのお話を伺う機会が多いのですが、どの方も異口同音に、「これこそ最大の効果!」と言っておられました。

■その3:就・転職に効く!未経験でエンジニアを目指せる可能性も……
国家資格とは言え、特定の独占業務を持っているわけではないため、いわゆる「システムアドミニストレータ」業務に就くにしても、資格は必須ではありません。そう考えると、ここでも「経験>資格」の雇用市場の原則は生きています。また、基本的にエンドユーザ向け資格である「初級シスアド」は、事務職や営業職などの求人においては、主たる業務経験のプラスα的な効果を発揮すると思われますが、その分、主業務に関する経験、知識によっては、必ずしも「初級シスアド」資格が相乗効果を生まない可能性もあります。
実際のところはどうなのか、今回は民間の職業紹介会社・求人情報提供会社、ハローワークなどの登録求人情報を検索できる「しごと情報ネット」を使って、「初級シスアド」関連の求人を検索してみました。
すると、数自体はさほど多くはないものの、人事・総務などの事務系からカスタマーサポートやSEなどのエンジニア系職種まで、幅広い分野で「初級シスアド取得者歓迎」の求人がちらほら。特に、昨今人材不足が問題化しているITエンジニアの求人では、「初級シスアド」相当の知識があれば、「未経可」という求人も目立っています。意外にも、エンドユーザ向け資格の位置づけである「初級シスアド」が、実は雇用側にとっては、エンジニアの入門的な資格として位置づけられていることがわかる結果となりました。(2007.7.25調査時点)

その4:上級資格取得へのステップになる
初めにご紹介したとおり、「初級シスアド」を含む「情報処理技術者試験」制度は、エンドユーザからプロエンジニアまで、幅広い層を対象とした資格体系を誇ります。「シスアド」も、上位資格には「上級シスアド」があり、こちらは、あのGEコンシューマ・ファイナンスの住宅ローン金利優遇(※参考:最大1.0%!新たに20資格でローン金利優遇)や、弁理士試験の選択科目免除の対象にもなるほどの高評価。もちろん、エンジニアを対象としたその他の試験区分も、同様の効果が期待されるものばかりです。その3でもご紹介したとおり、「初級シスアド」は、IT業界の入門的な資格。これを足がかりに、上級資格や本格的なエンジニア向け資格に挑戦するのも一考です。




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