お食事のときのマナーと会話!
テーブルに乗りきらない程のおかず!全部食べられない。失礼じゃないの? |
- 食べ物は、一番目上の人が箸をつけてから手をつける
【使える一言】
「잘 먹겠습니다(チャル モッケッスムニダ/いただきます)」
- 器は持たずテーブルに置いたまま、汁物などは口を器に近づけて食べる
器を持つと‘いやしい’感じがするそうです。日本と正反対ですね! また、韓国の食器は、日本のお茶碗、お椀のように軽くありません。持って食べないようにできているのですね。
- ビビンパ(まぜご飯)、チゲ、鍋、などスッカラク(スプーン)で食べる食事が多い
「スプーンでご飯を食べるなんて子供みたい」と思うかもしれませんが、汁物などと一緒にしかもテーブルに置きながら食べるのでその方が食べやすいということが分かるでしょう。
- 量が多い場合は、残しても大丈夫
韓国料理は、とにかくおかずがたくさん出てきます。食堂などでは、これらのおかずは基本的におかわり自由。しかし、たくさん出てきても、「全部食べなきゃ」とプレッシャーを感じなくて大丈夫。多かったら無理をして食べないでください。これは、「客人には、たくさんの食材でおもてなしを」という韓国文化です。食べ物を残すことは、「もうお腹がいっぱいです。あなたのご家庭は、こんなにたくさん食べ物を出せるほど豊かなのですね」という敬意の表れ、とも言われます。
(しかし、最近は環境問題から、おかずを残さないようにする運動なども起こっています)
【使える一言】
「배 불러요(ペ ブルロヨ/お腹がいっぱいです)」
- 基本的に目上の人の前では煙草を吸わない
そうでないシーンも見かけるようになりましたが、煙草は外に出て吸うのが良いでしょう。また、韓国では女性が煙草を吸いにくい風潮が根強く残っています。韓国の女性トイレに灰皿が置いてあることが多いのは、このためです。
文化の理解は、友好を深めます
器は置いたまま、ご飯もスッカラク(スプーン)で食べることが多い、など日本と違う面が多い韓国の食事マナー。私も、思い返すと様々な失敗をしています。左手でお酒を注いでしまったり、目上の人が箸をつける前にパクパク食べ始めたり……。そして、他の人が飲み干したグラスを渡されてお酒を注がれた時は、「ええー!同じグラスで飲むの?!」とかなり驚きました。しかし、これらの食事マナーを理解し、韓国の方に合わせ実行しようとする姿勢は、韓国の人々を感動させ、信頼してもらえるきっかけになります。お隣の国で、外見もあまり変わらない韓国・韓国人ですが、「外国」ということを年頭に置き、その異文化を楽しんでみてください。外国の食事マナーを実践してみることは、誰でもできる異文化体験なのです。