フランス/フランスの観光・世界遺産

プロヴァンスに石器時代が150年前まで生きていた! 総石造りの家ボリー(3ページ目)

ピーターメイル作一連のプロヴァンスものに時おり紹介されている壁から入口屋根にいたるまですべて石で作られたボリーと呼ばれる家、一体どんなものか見当がつきませんね?ちょっと見てみましょうか。

執筆者:赤木 滋生

優雅なフランス王朝の影に隠れた過酷な生活
150年前と言えばナポレオン3世の第二帝政時代。日本はそのころ幕末ですのでそんなものかなとも思いますが、あのルーブルやヴェルサイユで優雅に舞踏会が開かれていた時も、農民は夏の暑さの中身を粉にして働き、冬のミストラルにこごえながら収穫した作物の多くを搾取されていたのかと思うとラ・マルセイエーズからほとばしり出るフランス革命のエネルギーが理解できます。


現在、すぐ近くのゴルドの村は美しい村の超高級別荘地としてパリや外国から週末にやってくるリッチマンや春夏の観光客でにぎわっていますが、その人々が踏みしめている石畳がボリーに積み上げられていた平らな石で敷きつめられているのは何だか皮肉に感じられますね。そうそう、ボリー村は日が暮れると閉じられます。なにしろ電気がないもので真っ暗闇ではどうしようもありませんものね。

ボリーお役立ち情報情報

□ボリー村
  Village des Bories
  TEL:04 90 72 03 48
ヴァーチャルで見るボリー村

□ボリー村はこのあたり

□ボリー村に行くにはゴルドの南西約2キロ弱。徒歩30分。平日と土曜の午前中はゴルドの役場からお年寄りや障害者の為にシャトルバスが無料で運行されています。(要予約)県道沿いに駐車場がありますので車で行くのが便利。バスが停められないためツアーでは立ち寄りにくいようです。

□営業時間:午前9:00より日没まで(無休)


   ■ルーマランゆったりと時は流れる
      ラベンダの香にさそわれて、リュベロンを行く(1)

   ■アプトを見下ろすラベンダーの丘
      丘をおおう紫のじゅうたんと初夏の香り、リュベロンを行く(2)

   ■ルシヨンの赤い崖
      丘を登り詰めれば、目の前に広がる赤い壁(3)

   ■ゴルド、天空の城
      なんて美しい風景、愛らしい村!(4)
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