大さじ三分の一って?はかる意義とは
材料のはかり方
はかることによって、食材のむだが抑えられます。間違いや失敗への不安がなくなり、自信を持って料理することができます。それに理科の実験のような面白味も加わって、料理を研究する心が生まれたりもします。
調理に際しての、「容量や重量をはかる」 「時間をはかる」 「温度をはかる」の中から、ここでは、量を容量ではかる方法と、手ではかる「手ばかり」、見た目ではかる「目ばかり」を紹介します。
※量を容量ではかるとは:計量カップや計量スプーンではかるのは容量。はかりを用いてはかるのが重量。量を計量カップや計量スプーンではかる方法は、はかりではかるほどの正確さはないものの、とても簡単で便利なやり方(計量カップ200cc、計量スプーン小5cc、大15ccと、容量が一定に決められたのは昭和26年のこと)。
<目次>
はかり方のポイント
■粉状のもの:かたまりのない状態で、軽く山盛りにすくい、上を平らにすり切る。■みそ、バター類:すき間のないように詰め、平らにする。
計量スプーンで粉類をはかる
■大さじ1強大さじ1強は、やや大盛り |
■大さじ1
山盛りにしてヘラですり切る |
■大さじ1/2
大さじ1を半分にする |
■大さじ1/3
大さじ1に、三等分したスジを入れ、1/3量を残す 小さじ1と同量 |
※大さじ1/3=小さじ1
■大さじ1/4
1/2量を2等分する |
計量スプーンで液体をはかる
■大さじ1液がスプーンになみなみと入っていて、こぼれ落ちない状態 |
※大さじ1=小さじ3
■大さじ1/2
見た目は、大さじ1の半量には見えないが、これで大さじ1/2 |
※大さじ1/2=小さじ1と1/2
計量カップでのはかり方
200cc入り計量カップで粉をはかるときは、カップで粉をすくい、左手でカップを持って、ナイフの背かヘラですりきる。液体のときは、平らな場所にカップを置いてはかる。計量カップ・スプーンによる重量表(g)
あまり実用性のないものを?と表示 |
手ではかる(手ばかり)
■塩少々親指と人さし指の、2本の指でつまんだ量 |
■塩1つまみ
親指、人さし指、中指の3本指でつまんだ量 |
※塩少々<塩ひとつまみ
■塩ひとにぎり
片手で軽く握った量 |
目ではかる(目ばかり)
食材のだいたいの重さを目で覚えておくと便利。目ばかり+手ばかりで、100gとはこれぐらい
大根3cm ・ 玉ねぎ中1/2個 ・ きゅうり中1本 ・ 豆腐1/5~1/4丁 ・ いわし大1尾 ・ 長ねぎ1本 ・ じゃがいも小1個 ・ トマト小1個 ・ なす中1個 ・ ピーマン大3個 ・ スパゲッティひと握り ・ マカロニ片手2杯 ・ 卵M2個 ・コンビニのおにぎり1個のごはん |
適量
その調味料を必ず入れるが、好みで量を加減すること。適宜(てきぎ)
味をみた上で、必要があれば入れること。任意と同じ意味。ガイドのワンポイントアドバイス
料理を作るのに、はかる作業はとても大事なことですが、毎日の食事作りのたびに、 全材料を計量器ではかっていては、面倒なこと極まりないです。 目ばかりや手ばかりを覚えて活用すれば、料理がいっそう手早く、楽に作れるはずです。
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