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国際基督教大学(ICU)(2ページ目)

日本の大学で、もっともアメリカのリベラルアーツ系大学に近いといわれている国際基督教大学のユニークな教育とはいったいどのようなものだろうか。すばらしい教育環境と合わせて解説します。

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

興味に合わせ、独自の専門科目(メジャー)の追求も可能

ICUの場合、専門科目の選択にも非常に柔軟性が与えられている。専門科目の選択方法は通常は一種類の大学が多い。しかし、ICUでは、以下のような柔軟な選び方ができる。

  1. 専門科目(メジャー)を1つ修める、
  2. 2つの専門科目(メジャー)を同時に組み合わせて履修する場合(ダブルメジャー)、
  3. 2つの専門科目(メジャー)の比率を変えて履修する(メジャー、マイナー)

そのため、例えば音楽と経営学といったような個性的な組み合わせで自分の研究をすることができる。自分の興味がはっきりしている人も、そうでない人も,
より自分のやりたいことに専念できる学習環境にあると言えるだろう。

このようなユニークな私立大学の形態は、アメリカでは普通であるが、日本ではまだまだ珍しい。というのも私立大学の場合、運営資金を学生からの授業料や受験生の受験費用に頼らざるを得ない現状があるからだ。

企業の評価は高く、就職希望者の約6倍もの求人が殺到

4年間の大学生活でアルバイトをしたり、クラブ活動に専念したり、あまり勉強をしない一般的な日本の大学生と違い、ICUの大学生は本当によく勉強をする。その結果、物事を判断する能力や、問題に対処する能力に優れる。

企業間ではICUの卒業生に対する評価は、きわめて高いものとなっている。就職希望者はほぼ100%の就職率。2007年度には就職希望者の約6倍にも当たる約2,500件から求人があったほどである。その企業も国内にとどまらない。このような状況を見ても、ICUの教育の成果は広く評価されていると言えるだろう。

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