子供の教育/勉強できる子どもとできない子ども違い

子供の先取り教育は効果アリ?それとも親のエゴ?(2ページ目)

幼少期から先取り学習に取り組むこと自体は子供の成長の妨げになるものではありません。ただし本人が興味を示していないのにも関わらず、叱り付けながら無理矢理やらせてしまうと「勉強嫌い」になる危険性が高いですし、習得スピードも遅くなります。そのため、幼少期から先取り学習に取り組まれる際は、まず「こどもが興味を持っているか」「勉強を楽しんでいるか」という基準で学習内容を選ぶことが大切です。

森 大輔

執筆者:森 大輔

子供の教育ガイド


「興味を持たせる」工夫をしよう!

再三、「子供が興味をもつことから先取り学習を始めましょう」とお伝えしてきましたが、特に幼少期は、子供が興味を持つか否かは親御さんの腕にかかっています。子供が文字や数字などに興味を持ち楽しみながら学べるよう上手に働きかけをしていきましょう。子供に興味を持ってもらうためには、身につけさせたいスキルと日常生活をリンクさせることがポイントです。

興味を持たせる働きかけ例(文字に興味を持たせる場合)

■文字に触れる機会を増やす
  • 事あるごとに、手紙を書いて渡す(「おてつだいありがとう。」「あしたの うんどうかいがんばって」など)。
  • 好きなキャラクター等、興味のあるものの名前を文字で表してあげる。
  • 子供の好きな絵本を繰り返し読み聞かせる。
  • しりとりやカルタ遊びをする。……等

日常生活に学んだことを取り入れる
  • 郵便物を家族ごとに仕分けさせる
  • 移動中に看板を読む。
  • 友達や家族への手紙を書かせる。
  • お絵かきをしたときに描いたものの名前を書かせる。……等
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興味を持たせる働きかけ例(数字や計算に興味を持たせる場合)

■数字に触れる機会を増やす
  • カレンダーで今日の日付を教えてもらう。
  • エレベーターの階数ボタンを押させる。
  • 体重計に毎日乗る。
  • マンションの部屋番号を観察する。……等
日常生活に学んだことを取り入れる
  • 買い物や外食の際に合計金額やおつりを計算させる。
  • お菓子を家族に同じ数ずつ分けさせる。
  • 車のナンバープレートを使って暗算競争をする。
  • カレンダーで日数計算をさせる(夏休みまであと何日かな?等)
  • 料理の手伝いをしてもらう。……等

学習の順番にルールは無い!

今回は先取り教育の方法についてご紹介しました。繰り返しになりますが、ポイントは「子供が興味を持ったものから」「興味を持たせるために日常とリンクさせる」ことです。

興味を持ったものから始めることが大切ですので、例えば、子供がひらがなの前に漢字に興味を持った場合は漢字の学習から始めても何も問題はありません。もちろん漢字を学ぶ上でひらがなの読み書きは必須の能力になりますが、子ども自身がそのうちひらがなを学ぶ必要性に気づきますので、そのタイミングで学ばせるとスムーズに学習が進むと思います。
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