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『ハンガー・ゲーム』とジェニファー・ローレンス特集(4ページ目)

人気シリーズ『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション』の完結編がいよいよ公開!というわけで、今回はこの『ハンガー・ゲーム』シリーズでスターになったジェニファー・ローレンスを特集します。若くしてアカデミー賞女優になったジェニファーの主演作は力作揃い!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

デヴィッド・O・ラッセル監督作で花開く!

『世界にひとつのプレイブック』(2012年度作品)
妻の愛人をボコボコにして精神病院に入っていたパット(ブラッドリー・クーパー)は退院して実家に戻り、心身ともに元気になって妻を取り戻そうとします。その彼が、夫を亡くして以来、自暴自棄になっていたティファニー(ジェニファー・ローレンス)と出逢います。精神状態不安定な二人ですが、ティファニーはパットに惹かれた様子。そして彼女は「奥さんとの仲を取り持ってあげるから、ダンスコンテストのパートナーになって」とマットに頼むのですが。

ジェニファーがアカデミー賞主演女優賞を受賞したヒューマンコメディ。ジェニファーが演じたティファニーのみならず、助演に至るまでキャラクターが秀逸。また躁鬱に苦しむ男女の恋愛は危なっかしく、なかなか想いが通い合わなくてじれったいんだけど、この二人の恋の行方、というかティファニーの片思いにエールを送りたくなるのです。なぜなら、この恋は成就すれば、二人の心に平穏が訪れると思うから。

パット父を演じたロバート・デ・ニーロの温かみのあるパパなのに博打好きでちょっと危なっかしいところもいい。ちょっと難儀な役に巧い役者を配しているので安心して見ていられます。ジェニファーは、最初はしつこくてうるさい女なんですが、恋する気持ちが伝わってくるたびに可愛さが倍増していく感じがいいです。

監督:デヴィッド・O・ラッセル 出演:ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーヴァー、クリス・タッカーほか


『アメリカン・ハッスル』(2013年度作品)
アーヴィン(クリスチャン・ベイル)は愛人(エイミー・アダムス)とともに詐欺を働いていたけれど、FBI捜査官リッチー(ブラッドリー・クーパー)に嗅ぎつけられ、彼からある任務を与えられます。それはもっと大きな犯罪を捕えるための囮捜査。
次々に大物を捕えていくリッチーだけど、アーヴィンの妻ロザリン(ジェニファー・ローレンス)の行動が捜査を混乱させてしまい……。

コンゲーム映画には面白い作品が多いけど、こちらも実に楽しい! 犯罪者を使った囮捜査で手柄を立てて浮かれる野心家リッチー、アーヴィンに一途な愛人シドニー、嫉妬に狂ったぶち切れ妻のロザリン、困り果てるアーヴィンなど、キャラ立ちがハンパないので、すべてのシーンが見どころです。

ジェニファーは後半、キテレツキャラで登場。歌いながら部屋中の掃除をする彼女のハイテンション演技は楽しく、シドニーVSロザリンの女のにらみあいも迫力です。

監督:デヴィッド・O・ラッセル 出演:クリスチャン・ベイル、ブラッドリー・クーパー、ジェレミー・レナー、エイミー・アダムス、ジェニファー・ローレンスほか
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