家庭菜園/野菜別の育て方

バジルの育て方(2ページ目)

家庭菜園では、通常の野菜だけでなく、ハーブ類を少しずつ育てておくと、とても便利です。特に、イタリア料理の中でも登場することが多いバジルは、すっかりなじみのあるハーブとなりました。バジルは、育てやすいだけでなく、お料理に使いやすいという点からも、ガイド一押しのハーブです。

小島 理恵

執筆者:小島 理恵

家庭菜園ガイド

バジルの手入れ

収穫するときは、新芽のすぐ上でカットします

収穫するときは、新芽のすぐ上でカットします

種から始めた場合は、発芽するまで毎日水を与えます。発芽して、本葉が1~2枚になったら、混み過ぎた部分を調整するよう、生育の良いものを残して、間引きします。この頃から、水やりは控えめに、乾燥したら水やりをするようにします。

土が乾燥しているかどうか調べる方法は、土の中に人差し指を第一関節くらいまで差し入れてみます。指に湿った土がついてくれば、まだ、水やりは必要ありません。土がさらっとしていて、指に土がつかないほどであれば、乾燥しているという目安になります。

苗から始める場合は、植え付け時にタップリと水やりをしたら、あとは、水を控えめに。乾燥したら水をやるというペースで水を与えます。

数日経つと、こんな風に新芽が大きくなってきます

数日経つと、こんな風に新芽が大きくなってきます

葉が茂ってきたら、剪定を兼ねて収穫していきます。写真のように、新芽のすぐ上でカットすると、その新芽が大きくなり、二股に枝分かれして増えていきます。ですので、バジルは、剪定すればするほど、枝数が増えて、葉のボリュームも増えていきます。また、花を咲かせてしまうと、そちらに栄養分が奪われてしまいますので、花穂ができはじめたら、こまめに摘み取っていくことが、長く収穫を楽しむポイントです。


ラディッシュと相性の良いコンパニオンプランツ

バジルは、ラディッシュ(ハツカダイコン)と相性の良い、コンパニオンプランツです。ラディッシュとバジルとで寄生する病害虫が違うため、お互いの病害虫防除になったり、土の中の微生物相が豊かになり、お互いの植物の健康状態が良くなったりするというメリットがあります。

また、バジルやパセリなど、葉を食べる植物は、直射日光に当たりすぎるよりも、半日陰くらいで育てた方が、葉がかたくなりすぎなくて良いといわれています。例えば、トマトの根元に植えておくと、大きく育ったトマトが適度に日を遮ってくれて、バジルが良い感じで育ちます。ベランダでは、一つのプランターに寄せ植えにすれば、スペースの節約にもなって、一石二鳥です。

品種も様々

「バジル」「スウィートバジル」と呼ばれているものが、もっともポピュラーで、育てやすく、お料理にも使いやすい品種です。その他に、赤シソのような色をした「パープルラッフルズ」という品種や、「シナモンバジル」「レモンバジル」といって、通常のバジルとは、少し違う特徴的な香をもつ品種などもあります。

通常のバジルを育てることができたら、次の年は、ステップアップして、他の品種に挑戦してみるのも良いでしょう。また、「パープルラッフルズ」のように、色が特徴的な品種は、お料理に利用するだけでなく、ガーデンのアクセントとして利用することもできます。
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