大学生の奨学金/申込み時や返済時の注意点・落とし穴

奨学金返済の注意点「返済額をイメージすること!!」(3ページ目)

日本学生支援機構の奨学金は貸与型、つまり学生自身の背負う借金です。このところ、奨学金制度が批判される機会が増えていますが、個人的には日本学生支援機構の一番の問題点が“返済制度”にあると考えています。奨学金を借りたことを後悔しないためにも、返済に関するイメージや正しい知識を持つことが大切です。

久米 忠史

執筆者:久米 忠史

大学生の奨学金ガイド


奨学金を6年借りた場合の返済額の目安

2006年から薬学部が6年制に移行したことなどの影響もあり、6年以上奨学金を借りる人が増えています。

私立の医療系学部は、理工系よりもさらに学費が高いのでどうしても奨学金に頼らざるを得ません。

では、6年間奨学金を借りると、その返済額はどれくらい大きくなるのでしょうか。

解説画像

【6年制大学】 奨学金の返済額の目安


第二種奨学金の12万円を選択すると、卒業後の月々の返済額はなんと3万9910円!

これは1.0%の利率固定方式で算出した金額ですが、仮に上限利率の3.0%で計算すると4万8446円もの返済額となります。

いくら薬剤師の平均年収が高いといっても、毎月4~5万円の返済が20年間も続くというのはかなりキツイはずです。

奨学金を借りて進学する以上は、目指す職業の給与や就職率などの情報を収集整理し、月々の返済額をイメージしながら将来設計を図る、という基本的な姿勢が大切であり、そのことに保護者が積極的に関わって欲しいと思います。

奨学金の返済シミュレーションは日本学生支援機構ホームページ上で簡単に行なうことができます。

将来について親子で話し合うためのきっかけにアクセスしてみてはいかがでしょうか。

(参考) JASSO 奨学金・返済シミュレーション


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