大学生の奨学金/申込み時や返済時の注意点・落とし穴

奨学金返済の注意点「返済額をイメージすること!!」(2ページ目)

日本学生支援機構の奨学金は貸与型、つまり学生自身の背負う借金です。このところ、奨学金制度が批判される機会が増えていますが、個人的には日本学生支援機構の一番の問題点が“返済制度”にあると考えています。奨学金を借りたことを後悔しないためにも、返済に関するイメージや正しい知識を持つことが大切です。

久米 忠史

執筆者:久米 忠史

大学生の奨学金ガイド


奨学金の月々の返済額の目安

奨学金の月々の返済額は、借りた総額により決まります。

まずは、短期大学で2年間借りた場合の返済例を見ていきましょう。

解説画像

【短期大学】 奨学金の返済額の目安


無利子の第一種奨学金であれば、毎月6000円~9000円程度の返済、有利子の第二種奨学金の利率は1.0%で計算していますが最大でも1万6000円程度の返済となっています。

この程度の金額であれば、大した負担にはならないと思いますが、4年間借りると当然返済額は大きくなります。

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【4年制大学】 奨学金の返済額の目安


無利子の第一種の返済額は1万2000円~1万4000円程の範囲に収まっていますが、第二種奨学金の10万円以上を選択すると、その月々の返済額が2万円を超えてくることが判ります。

また、月々の返済額だけでなく、その返済期間も併せてイメージすることが大切です。

第二種奨学金の8万円以上を4年間借りた場合、20年という長い期間、奨学金の返済が続くことになります。

大学卒業後の20年という間には、転職や結婚、出産など、若いころよりも大きく生活環境が変わっているはずです。

続いて薬学部などに進学して、6年間借りた場合の返済額を見ていきましょう。
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