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アメリカン・バレエ・シアター記者会見リポート!(4ページ目)

2014年冬、待望の来日を果たしたアメリカン・バレエ・シアター(ABT)。公演を前に開かれた記者懇親会には、芸術監督のケヴィン・マッケンジーをはじめ主要ダンサーが出席し、その意気込みを語りました。ここでは、会見の様子を完全リポート! スター・ダンサーたちの生の声をお届けします!

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド



Q: 加治屋さんへ質問です。加治屋さんからみたABTの魅力とは?

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(C) Tokiko Furuta

加治屋>今はABTにも付属バレエ学校ができていますが、やはり若い学校なので、ようやくその生徒たちが卒業してバレエ団に入ってきているところです。私が入った頃はいろんな国のダンサーが集まっていて、バックグラウンドがみなさん違うので、すごくカラーが強く、個性が強い。

私は10歳の頃から上海の舞踊学校へ留学していて、自分自身が果たして日本人なのかということをすごく悩んでいた時期もありました。でもABTにはアメリカのダンサーやいろんな国のダンサーがいて、“日本人の加治屋百合子”というダンサーとしてみてくれるということに気づいて、“日本人でいてもいいんだ”と思えたんです。

ロベルトはイタリア、コリーナはロシア、ジャレッドとコリーはアメリカ。みんな自国の誇りが強く、それぞれのカラーが出るんですね。それがやっぱりABTの魅力のひとつではないかと思います。沢山のカラーがあったり、それぞれの個性が出せるカンパニーだと思います。

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(C) Tokiko Furuta



Q:役についてのこだわりをお聞かせください。

加治屋>バレエダンサーにとってバレエのステップはとても重要だと思いますが、私も自分の経験を重ねるにつれ、ステップだけでは面白くないというか、芸術というのは心を動かさないといけない、観ている方に作品に入っていただかないといけないと思うようになりました。自分がバレエに入り込んでいないと、観ているお客様もバレエの世界に入っていただけないと思う。

バレエのステップもとても重要ですが、やはり役柄になりきることが大切。なりきるというよりは、私が踊っているときはなっているつもりなんですが、自分がその役になっていることがとても重要だと思っています。

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(C) Tokiko Furuta



Q:ポリーナさんに質問です。ABTに移籍することになった経緯とは? 

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(C) Tokiko Furuta

ポリーナ>ABTに移籍して、新しい水の中で泳いでいるような気持ちがしています。モスクワではバレエ学校時代からABTのDVDを食い入るように見ていて、自分の知っている世界とは違う広い世界があるんだなと、いつかそこで踊る日がきたらと思っていたのが今回実現して、思い切ってそこに飛び込んでいきました。まだ興奮さめやらぬ状態でツアーに参加していますので、ドキドキしています。

ABTではすでに世界初演や斬新な演目、トワイラ・サープやラトマンスキーの作品など、自分にとって新しい挑戦がありました。またそれがこれから続いていくと思います。これからの未来に自分でもワクワクしている状態です。

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(C)Tokiko Furuta



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