大学生の就職活動/大学生の就職活動関連情報

焼き肉を食べるのが入社試験!? 大学生の就職活動の今

今回のトークテーマは、「大学生の就職」。テレビ東京・松丸友紀アナウンサーと大学生の就職活動ガイドの小寺良二さんが、大学生の就職活動やキャリアプランの“いま”を熱く語ります!

執筆者:All About 編集部

LINEは就活にも有用なツール!?

松丸アナウンサー、小寺さん

今回対談するのは、松丸友紀アナウンサーと大学生の就職活動ガイド・小寺 良二さん (c)テレビ東京

松丸さん(以下、松) 小寺さんは私と同年代ですが、私たちの頃と今とでは、大学生の就職活動に大きな変化があるんでしょうか。

小寺さん(以下、小) 早い段階から準備をしている人もいますが、大学3年生の12月から就職サイトがオープンし、就職イベントや合同説明会なども行なわれて“就職活動シーズン”が始まります。時期的には、私たちが就活をした約10年前とあまり変わりないのではないでしょうか。また、リーマン・ショック後、一時期採用が落ち込みましたが、今の状況は右肩上がり。就職できない学生は依然として存在しつつも、就活市場には比較的明るい兆しがあります。また、就活にはいろいろとお金がかかるものですが、ある就職情報サイトの調査では、現在1人の学生が就活にかかる費用の平均は総額15万7000円ほどで、3年前と比べると1万円ほど増えています。私たちが就職活動をしていた頃と違っていることがあるとすると、それはSNSと就活の結びつきかもしれません。

 私たちの時代にもmixiなどで就活の情報交換を行うコミュニティはありましたが、そういったツールなどは、今はもっと進んでいるんですか?

 SNSもFacebookやTwitter、LINEなど種類が増えました。就活生同士が連絡する際も、名刺や携帯番号を交換するのではなく、その場でLINEのグループを作るのだそうです。また、現在では“ソー活”という言葉があるほどで、SNSを利用して企業と学生が直接情報交換しあうこともあります。SNSを利用して、効率的に就活を進める学生が増えているんですよ。

 なるほど、時代は変わりましたね(笑)。業界・企業研究のための情報収集の方法も変わってきているんでしょうか。

 当時に比べると企業のサイトも充実しているので、情報は得やすくなっていると思います。ただ、合同説明会などの就活イベントは今も行なわれていますし、OB・OG訪問なども盛んです。基本的な部分は、あまり変わりないのかもしれません。

会社選びには直感も大事!

松丸友紀アナウンサー

中学生のときからアナウンサーを志望していたという松丸アナウンサー。見事に夢を実現しました。(c)テレビ東京

松 では、就活シーズンに入ってから志望職種や企業を決めていく、という流れも同じですか?

 そうですね。大学3年生の段階でなんとなく志望職種や企業が決まっている学生は、全体の1~2割。あとは、就活シーズンに入ってから、就職試験と並行して徐々に固めていくケースが多いと思います。ところで松丸さんは、いつアナウンサーを目指し始めたんですか?

 実は、中学3年生のときに、突然「なりたい!」と思ったんです。テレビを観るのは好きでしたし、当時活躍していた女性アナウンサーを目にし、「こんなにキラキラ輝いていられる職業があるんだな」と思って(笑)。報道だけじゃなく、バラエティでも活躍する姿を見て幅広く仕事ができる職業なんだと憧れました。一目惚れみたいなものです。

 でも、そういう直感も大事なんですよ。世の中にはいろいろな職業がありますが、たとえアナウンサーのような花形の職業でも、すべての人が魅力を感じるわけではありませんから。私も、志望のきっかけは“ちょっと興味がある”という程度でもいいと思っているんです。学生には、学びを生かせる職業でもいいし、直感でもいいと言っています。ただし、大学生が普通に生活していて興味・関心を持てるとなると、どうしてもBtoCの職業や企業に限られてしまうので、BtoBの企業にまで手を伸ばして情報収集するよう、アドバイスしています。自分は会社でどんな仕事がしたいのか、どういう会社で働きたいのか。職業と業界の両輪で見ていくと、自ずと自分の興味の方向も絞られていくものなんです。

 たしかに、企業分析や自己分析は大事ですね。私も就職活動のとき、かなり真面目に取り組んだんですが、あれがなかったら志望動機をうまく説明できなかったかもしれません。

 そうなんです。志望のきっかけはどこからスタートしてもいいけど、「テレビ東京が好きなんです! 入れれば何でもやります!」では、熱意があるだけで説得力がない。そうすると、やはり採用には至りません。また、自己分析と企業分析を分けて考える学生も多いのですが、それもよくない進め方なんです。同時進行で進めて、“自分はこういう人間だ”という部分と、“この企業にはこんな特徴がある”という部分をうまく結びつけていくのが、就活で成功する秘訣なんです。

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