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最新商品分析(公開型不動産ファンド編)2

REITファンドや証券化商品についてご紹介しましたが、今回は個人向け不動産ファンドについてご紹介しましょう。

佐藤 益弘

執筆者:佐藤 益弘

不動産にまつわるお金ガイド

REITファンドや証券化商品についてご紹介しましたが、今回は個人向け不動産ファンドについてご紹介しましょう。

不動産と不動産関連企業の未公開株で運用する「四葉のクローバー」

(正式名称:SBI未公開株式組入不動産ファンド匿名組合〔四半期分配型〕1号)
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個人向け不動産ファンドについて学びましょう

不動産ファンドといえば、現物不動産のみに投資するのが一般的ですが、このファンドは、不動産関連企業の未公開株も組み入れ、証券投資ファンドの顔も持つところが特徴です。
なお、募集開始の段階では、未公開株は含まず不動産のみで運用されます。

不動産の投資対象は、レジデンス(住居)、オフィス、商業用物件等となっていますが、主にレジデンスを中心に投資します。そして、10物件で運用を開始し、そのほとんどが築年数の浅い賃貸マンションとなっています。

分配金も四半期毎を予定しており、不動産の中でも特に安定していると言われているレジデンスから得られる収益と、未公開株といったリスクはあるものの、高収益が期待できる両者を合わせたファンドですが、投資家は匿名組合の出資者といった立場になるため、このファンドでは、原則、本匿名組合契約終了まで中途解約(買戻し)することはできません。

ちなみに、運用期間(組合存続期間)は、2006年7月1日~2009年6月30日(発行者の裁量で最大2年間延長が可能)となっており、申し込み単位は、5口以上1口単位となっています(1口10万円)。

しかし、必要書類の請求期間は、2006年6月16日:18時00分(予定)、申込受付期間(必要書類受付締切日)は2006年6月26日:正午(予定)と、考慮する時間があまりないですが、不動産ファンドの1つの新しい形であるとともに、SBI証券、イートレード証券といった、今、注目されている証券会社が販売していることから、購入する、購入しないに関係なく注目しておきたい不動産ファンドです。

PBAデベロップメントシリーズ

これまで、PBAデベロップメントシリーズとして、「PBAデベロップメント開発型」(1号~4号)が販売されています。

「開発型」のファンドは、あまり聞かない言葉ですが、更地に建物(住宅・商業用)を建築するときに、建物の費用または土地の取得費用と建物の建築費用を匿名組合方式で資金を調達し、建物の竣工から買い手が見つかるまでの間を運用期間とするものです。ですから、運用期間は1年程度と短くなっています。

また、ファンドでは、土地は駅に近くても表通りに面していないなどで、多くの工務店などが断念した土地の上に建物を建設しています。

購入単位は1口(第3号:100万円、第4号:50万円)単位となっており、気になる予想分配率ですが、第3号、第4号ともに、9.9%と非常に高くなっています。

しかし、募集期間は非常に短く(2週間、3週間など)、ファンドの発行総額も他のファンドよりも低いため、ご興味がある場合、資料請求など事前にPBA証券に問い合わせておくことをおすすめします。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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